1)2017年度 事業報告
自動車業界の化学物質自主管理のための国際的組織であるGASG (Global Automotive Stakeholder Group)での活動の一環として、日本自動車工業会(JAMA)の物質リストWGでGADSL (Global Automotive Substance Declarable List)の維持、管理に主体的に参画しました。
電機・電子業界関連では、電子情報技術産業協会(JEITA)が事務局を担当する国際電気標準会議(IEC)の国際規格IEC TC111(電機電子機器の環境規格)の国内委員会やWGに参加し、電機・電子製品における低ハロゲンの定義に関する標準等の国際基準の作成、維持への協力を継続しました。
製品含有化学物質に関するサプライチェーンでの情報伝達スキーム「chemSHERPA」の運営が事業者団体であるアーティクルマネジメント推進協議会(JAMP)に移管されたため日化協はオブザーバーとして、円滑な運営体制の構築や広報・普及活動に関わりました。
JAMPと協同で設立した「SCRUMプロジェクト」は、12月にプロジェクトの成果報告会を開催しました。
2)2018年度 事業計画
関連ユーザー業界との協力関係を密にしてサプライチェーンにおける適切な化学物質管理の推進を図るため、以下の活動を継続実施します。
1. サプライチェーンでの製品含有化学物質情報共有スキーム「chemSHERPA」の国内・国際普及に関して、会員企業の要望などを踏まえて適正な運営基盤の構築を支援します。
2. 日米欧の自動車・自動車部品、化学メーカーの代表で構成する組織(GASG)が作成する物質リスト(GADSL)の維持管理について化学産業界の立場として対応すると共に、(一社)日本自動車工業会の物質リスト検討分科会への協力維持を図ります。
3. JEITA等の電機・電子業界が推進する国際規格IEC TC111(電気・電子機器の環境規格)の国内委員会やWGに参画し、国際標準の維持・作成に協力します。
3)サプライチェーン対応関連 ウェブサイト
chemSHERPA : Supply-chain Harmonized and Enhanced Linkage Platform for chemicals
in products
製品に含有される化学物質を適正に管理し、拡大する規制に継続的に対応するためのサプライチェーン全体で利用可能な製品含有化学物質の情報伝達スキーム
https://chemsherpa.net/