化学業界では化学物質に関わる労働災害等の未然防止ため、潜在的危険性を始めとした危険有害性のリスク評価に基づき、さまざまな対策を講じ、労働災害防止に取り組んでいます。当協会では労働安全衛生に関して以下の活動を推進しています。
労働安全衛生に関する主な活動
◆ 労働安全衛生法等に対する適切な対応等(労働安全衛生部会)
・ 労働安全における化学物質管理、リスクアセスメントの普及支援等
・ 法改正に向けた業界意見の反映、法改正等の周知他
・ 労働安全衛生に係わる活動の促進、支援
◆ 化学業界の労働安全衛生活動の向上支援等
・ 安全表彰制度、安全シンポジウム
・ 無災害継続事業所確認申告制度、各種褒賞への推薦
・ 労働安全実態調査の実施、報告書作成、活用
・ 活動内容等の広報、リスクコミュニケーション等の対話推進
労働安全衛生(労働災害防止に向けた取り組み)
労働災害の防止は産業界全体における大きな課題です。会員会社は、労働災害ゼロを達成すべく、安全レベル向上に向けた継続的な取り組みを行っています。
日化協会員における約20年間の労働災害の指数(度数率・強度率)をグラフにしました。会員会社およびその協力会社のここ数年の傾向を見てみると、継続的な安全活動が定着してきている一方で、指数では親会社、協力会社共に一進一退の成績です。労働安全衛生活動の効果が結果に現れにくい状況が見られます。労働環境(雇用形態・技術の進展)の変化が背景にはあるように思われます。
また死亡者数の推移を見ても同じ傾向が読み取れます。もう一つの特徴として協力会社がほぼ常に親会社より指標が悪く現れているということです。
今後も、労働環境の変化に目を向け、その変化に沿った安全対策を適切に講じ、これまでの活動をより活発に展開していくことで、安全レベルのさらなる改善に向けた取り組みを継続し、その充実を図り、労働災害ゼロを目指します。