「化学産業における製品のカーボンフットプリント算定ガイドライン」作成について

一般社団法人日本化学工業協会(住所:東京都中央区、会長:福田 信夫(三菱ケミカル㈱代表取締役)、以下「日化協」)は、「化学産業における製品のカーボンフットプリント算定ガイドライン」(以下「本ガイドライン」)を作成しましたので、お知らせします。

 

近年、カーボンニュートラル実現に向けて、温室効果ガス(以下「GHG」)の排出量削減に向けた取り組みが急速に拡大しており、その削減範囲は自社からの排出にとどまらず、バリューチェーン全体を対象にすることが求められています。

カーボンフットプリント(以下「CFP」)は、製品・サービスに関するGHG排出量を、資源採掘から製造、流通、廃棄・リサイクルまでのライフサイクル全体で定量的に把握する手法です。幅広い業界へ製品を提供する化学産業は、バリューチェーン全体のGHG排出量削減に寄与する産業として、製造する多様な化学製品のCFPの算定・開示への取り組みが求められており、今般、その活動の促進のために本ガイドラインを作成しました。

 

本ガイドラインは、化学産業各社が、自社製品のCFP算定を行う際の基盤となる文書を目的として、ライフサイクルアセスメント(LCA)、CFPの国際規格である各種ISOなどに準拠し、指針や算定ルールを整理するものとして作成しています。

 

化学産業はソリューションプロバイダー、且つ多くの業界に対して製品を提供する産業として、これからも持続可能な社会構築に向けたさまざまな社会課題を解決していきます。日化協は、化学製品のライフサイクル全体を通じた環境負荷低減への貢献を定量的に評価できる仕組みづくりを通じて、環境価値を認める社会の醸成を目指し、カーボンニュートラル実現に貢献してまいります。

 

▼ガイドラインリンク

「化学産業における製品のカーボンフットプリント算定ガイドライン」