知っておきたい知識・情報

ここに掲載する相談事例は、消費者の皆様に分かり易く参考となる様に、実際の相談内容の一部を加筆修正するなど再構成しています。同様なトラブル等であっても、個々の契約等の状況が異なる場合がありますので、そのまま参考にすることができないことがあります。



景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)と公正競争規約とは・・・
Q

景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)と公正競争規約とは・・・



A

アクティビティノート連載シリーズ⑨ 『暮らしに役立つ法律の話』 12頁をご参照ください。(該当ページへリンク

関連事項 関連法規

資源有効利用促進法(資源の有効な利用の促進に関する法律)とは・・・
Q

資源有効利用促進法(資源の有効な利用の促進に関する法律)とは・・・



A

アクティビティノート連載シリーズ⑨ 『暮らしに役立つ法律の話』 11頁をご参照ください。(該当ページへリンク

関連事項 関連法規

工業標準化法(JIS法)と日本工業規格とは・・・
Q

工業標準化法(JIS法)と日本工業規格とは・・・



A

アクティビティノート連載シリーズ⑨ 『暮らしに役立つ法律の話』 10頁をご参照ください。(該当ページへリンク

関連事項 関連法規

家庭用品品質表示法とは・・・
Q

家庭用品品質表示法とは・・・



A

アクティビティノート連載シリーズ⑨ 『暮らしに役立つ法律の話』 9頁をご参照ください。(該当ページへリンク

関連事項 関連法規

農薬取締法とは・・・
Q

農薬取締法とは・・・



A

アクティビティノート連載シリーズ⑨ 『暮らしに役立つ法律の話』 8頁をご参照ください。(該当ページへリンク

関連事項 関連法規

食品衛生法とは・・・
Q

食品衛生法とは・・・



A

アクティビティノート連載シリーズ⑨ 『暮らしに役立つ法律の話』 7頁をご参照ください。(該当ページへリンク

関連事項 関連法規

有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律とは・・・
Q

有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律とは・・・



A

アクティビティノート連載シリーズ⑨ 『暮らしに役立つ法律の話』 5頁をご参照ください。(該当ページへリンク

関連事項 関連法規

消費生活用製品安全法とは・・・
Q

消費生活用製品安全法とは・・・



A

アクティビティノート連載シリーズ⑨ 『暮らしに役立つ法律の話』 3-4頁をご参照ください。(該当ページへリンク

関連事項 関連法規

消費者基本法とは・・・
Q

消費者基本法とは・・・



A

アクティビティノート連載シリーズ⑨ 『暮らしに役立つ法律の話』 2頁をご参照ください。(該当ページへリンク

関連事項 関連法規

ADR(裁判外紛争解決手続)とはどのようなものですか?
Q

ADR(裁判外紛争解決手続)とはどのようなものですか?



A

ADRとは、Alternative Dispute Resolution、の略で日本では裁判外紛争解決手続と呼ばれています。ADRには「あっせん」「調停」「仲裁」の3つがあります。「あっせん」と「調停」は当事者同士での交渉で解決を図る事を目的とし、第三者が間に入って当事者同士の話し合いを進めて解決をはかるものです。一般には解決策の提示までを行うのが「調停」で「あっせん」では解決策の提示は行わないとされています(機関によっては「あっせん」の場合でも解決策の提示までするケースもあるようです)。尚、ここでの解決策には拘束力はなく、拒否することもできます。「仲裁」とは事前に当事者同士が仲裁を受けることに同意(仲裁同意)した場合に、仲裁人が解決内容を判断するものです。仲裁判断は裁判の判決と同じ効力があり、当事者は拒否することができません。また控訴や上告等の不服申し立ての制度はなく、仲裁判断がなされた事件について、裁判を起こすことはできなくなります。ADRを行う機関としては、提供主体から司法型、行政型、民間型の3つに分類されます。司法型とは、裁判所内で行われる民事調停等のことで、所轄の簡易裁判所に申し立てることで手続が始まります(http://www.courts.go.jp/saiban/syurui_minzi/minzi_04_02_10/index.html)。行政型とは独立の行政委員会や行政機関が行っているものです。代表的なものは地方自治体の消費生活センターです。消費生活センターは消費生活に関連した様々なトラブルの相談に応じ、相談内容により問題解決のための助言や各種情報の提供を行っています。また、必要に応じてあっせん等を行うこともあります(http://www.consumer.go.jp/trouble/donnatokoro/)。国民生活センター紛争解決委員会は消費者と事業者との間で起こる紛争のうち、その解決が全国的に重要である重要消費者紛争について、和解の仲介や仲裁を行っています。通常、手続は各地の消費生活センターを通して行われますが、当事者が直接、申請することもできます(http://www.kokusen.go.jp/adr/index.html)。 民間型とは、弁護士会や消費者団体、業界団体などが運営するものです。弁護士会が運営しているものは紛争解決センター、示談あっせんセンター、仲裁センター等の名称で、全国36ヶ所に設置されています(https://www.nichibenren.or.jp/contact/consultation/conflict.html)。 製造物責任(PL)に関連した事故案件を扱う場合、製造物毎の専門性が必要とされることから、業界毎にPL相談センターが設置されています。PL相談センターはすべての業界にある訳ではなく、各PLセンターの業務範囲も異なりますが、一般の消費者では知りえない専門的な情報や助言を得ることができます(http://www.caa.go.jp/safety/plcenter.html)。化学製品PL相談センターもその一つで、化学製品に関する事故・苦情の相談、問い合せ、照会などに対応しています。ただし、当事者の代理人として交渉にあたることは行っておりません。

関連事項 その他

「ISO」とはどういうものですか?
Q

「ISO」とはどういうものですか?



A

「ISO」というのは、工業製品などの国際的な規格づくりを目的とする国際組織の略称です。正式名称は、英語では“International Organization for Standardization”、またフランス語では“Organisation international de normalization” といいます。原語の違いにより頭文字が異なることを考慮した結果、ギリシャ語で「同等」という意味の言葉“isos”に似ていることから「ISO」という略称が用いられています。ちなみに日本語では「国際標準化機構」と訳されています。 規格とは言わば、多様で複雑な物事を単純化および統一化するために、関係者間の合意により定めたルールのことで、企業や業界団体が定める自主規格、国が定める国家規格、そしてISO などが定める国際規格などがあります。規格には、製品の品質や安全性について一定の水準を確保したり、ほかの製品との互換性を持たせたりするなどの効果があります。例えば、日本国内で販売されている電気製品の場合、コンセントの形状がJIS(日本工業規格)で統一されているため、国内であればどの地域でも使えます。しかし国際的には統一されていないので、海外で使用する際には国によって専用のプラグまたはアダプターが必要となります。一方、写真フィルムに関してはISO で国際的にも形状が統一されているため、海外旅行先で購入したフィルムでも、日本から持参したカメラに使用することができるのです。 ISO ではこれまでに約14,000 もの規格を制定しており、それぞれ番号で区別されています。そのなかには製品に関する規格のほかに、組織の体制や仕組みに関する規格もあります。例えば、ISO9001 は品質マネジメントシステムに関する規格です。また組織活動が環境に及ぼす影響を予防することを目的に定められた規格として、環境マネジメントシステムに関するISO14001 があり、品質および環境マネジメントシステムの監査に関するガイドラインとしてISO9011 が発行されています。つまり「ISOxxxx 審査登録」というのは、ISO が制定したこれらの規格に適合した組織活動を行っているという証しなのです。

関連事項 その他

事故の原因究明や商品テストをしてくれる機関はありますか?
Q

事故の原因究明や商品テストをしてくれる機関はありますか?



A

独立行政法人製品評価技術基盤機構のホームページに、「原因究明機関ネットワーク」登録機関の一覧が、また、独立行政法人国民生活センターのホームページに、商品テストを実施する機関のリストが掲載されていますので、ご利用ください。ただし、検査費用は依頼者本人の負担となります。

関連事項 その他

遠赤外線とはどのようなものですか?
Q

遠赤外線とはどのようなものですか?



A

遠赤外線は光の一種で、また光は電波やX線などと同じ電磁波の一種です。電磁波は空間を波のように伝わりますが、その波の山と山の間の長さのことを波長といいます。 物質を構成している原子は、それぞれ特定の波長の電磁波を受けると強く振動し、その振動によって熱が生まれます。生物の体を構成している原子の場合は、遠赤外線を受けると強く振動する性質があるため、遠赤外線をあてると温まるのです。また遠赤外線はそれ自体が熱を出しているわけではないため、遠赤外線で調理をすると、表面だけでなく内部から均一に加熱することができるのです。さて遠赤外線は、1800 年にイギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェル(1738 ~ 1822)によって発見されました。私たちの目に映る光(可視光線)は、赤から紫までの波長の異なる光の集合体ですが、光と温度の関係を調べていたハーシェルは、太陽の光をそれぞれの色に分離させたなかで、赤い光が当たっている部分が最も温度が高くなることに注目しました。そして赤の外側にさらに温度の高くなる部分があることに気づき、そこに人間の目には見えない光が存在していることを発見したのです。 この光が後に「赤外線」と名づけられ、そのなかでも特に波長の長いものが、赤から遠いという意味から「遠赤外線」と呼ばれるようになったのです。そして、その虹の彼方に存在する光を人工的につくり出すなどしたものが、暖房器具等に利用されているのです。

関連事項 化学の知識

酸性、アルカリ性、中性はどう違うのですか?
Q

酸性、アルカリ性、中性はどう違うのですか?



A

物質は、原子、または複数の原子が結びついた分子でできています。そして原子は、「プラス(+)」の電気をもつ原子核と、「マイナス(-)」の電気をもつ電子によって構成されています。通常は原子の中のプラスとマイナスはつりあっているのですが、他の原子や分子との関係によって、電子を与えたがるときと、電子をもらいたがるときがあります。たがいの希望が一致すると電子のやり取りが行われ、電子を与えた方はプラスの、電子をもらった方はマイナスの電気を帯びます。このような状態になったものを特にイオンと呼びます。 さて、水の分子は水素原子(H)2 個と酸素原子(O)1 個からできています。そのうちのいくつかは、水素原子(H)のうちのひとつが、残りの水素原子と酸素原子からなる(OH)に電子を与えて、水素イオン(H+)と水酸化物イオン(OH-)に分かれていることがあります。真水のときには水素イオンと水酸化物イオンが同じ数だけ存在しますが、そこに別の物質が加えられると、その物質との間で新たに電子のやり取りが行われ、水素イオンと水酸化物イオンの数が変化することがあります。このとき、水素イオンの数が増えると水酸化物イオンの数はそれに応じて減り、水素イオンの数が減ると水酸化物イオンの数がそれに応じて増えるという、反比例の関係になっています。そして水素イオンの方がより多いときを「酸性」、水酸化物イオンの方がより多いときを「アルカリ性」、どちらも等しいときを「中性」というのです。酸性とアルカリ性の度合いは、水素イオンの濃度を指数化した「pH」によって表されます。一般に、pH0~3を酸性、pH3~6を弱酸性、pH6~8を中性、pH8~11を弱アルカリ性、pH11~14をアルカリ性と言います。

関連事項 化学の知識

活性酸素とは何ですか?
Q

活性酸素とは何ですか?



A

物質は、原子、または複数の原子が結びついた分子でできています。そして原子は、「プラス(+)」の電気をもつ原子核と、「マイナス(-)」の電気をもつ電子によって構成されています。通常、電子は2 個ずつ対になって存在していますが、原子や分子の種類と構造によっては、対になれない半端な電子が存在することがあります。しかしこの状態は不安定なため、別の原子や分子と結びつくことで、相手がもっている電子を共有して安定しようとします。この反応を「酸化」といいます。 酸素分子にも半端な電子が存在しているため、やはり別の原子や分子と結びついて電子を共有しようとします。その結果、酸素分子と別の原子・分子からなる物質全体としてみると電子の数がますます不足して、他の原子・分子と結びつく力がさらに強くなってしまうことがあります。このような状態になった物質のことを「活性酸素」というのです。 私たちが呼吸によって体内に取り入れた酸素のうち、約2%が活性酸素になると言われています。活性酸素には体内に侵入した細菌やウィルスなどを退治する良い働きもありますが、活性酸素が増えすぎると、かえって身体の細胞を傷つけて、生活習慣病を引き起こしたり老化を早めたりする原因となってしまいます。この活性酸素の発生を抑制したり、活性酸素を分解したりする働きを持つものを「抗酸化物質(スカベンジャー)」といいます。抗酸化物質は人間の体内でも合成されますが、ビタミンやカテキン、ポリフェノールなどとしてさまざまな食べ物にも含まれています。

関連事項 化学の知識

有機物、無機物とはどのようなものですか?
Q

有機物、無機物とはどのようなものですか?



A

「有機」とは「生命機能を有する」という意味の言葉で、生命機能を持つ固体すなわち生物のことを「有機体」といいます。そしてかつては、生物(有機体)の働きによって作り出された物質を「有機物」、また石や金属などのように生物の働きを借りずに作り出された物質を「無機物」と呼んで区別していました。 ところが 1828 年にドイツの化学者 F.ウェーラーが、生物とは関わりのないシアン酸アンモニウムという物質から、動物の尿の中に含まれている尿素を合成することに成功しました。これにより無機物から有機物をつくることが可能と分かり、生命機能が関与するかどうかでは有機・無機を区別できなくなりました。 その後、物質の化学構造に関する研究が進められた結果、有機物には炭素原子が含まれているという共通点があることが新たに分かりました。そして現在では、炭素を中心に構成された化合物(二酸化炭素や金属の炭酸塩などの少数の例外を除く)を「有機物(有機化合物)」、それ以外を「無機物(無機化合物)」と呼んでいます。

関連事項 化学の知識

化学製品の表示について、法律ではどのように定められていますか?
Q

化学製品の表示について、法律ではどのように定められていますか?



A

化学製品は、含まれる化学物質・用途・容器の種類などによって、「薬事法」(医薬品等)、「消防法」(危険物)、「高圧ガス保安法」(エアゾール製品)、「農薬取締法」、「毒物及び劇物取締法」、「資源の有効な利用の促進に関する法律」(容器包装)など、それぞれ該当する法律に定められた事項を表示することが義務づけられています。また、日常生活で使用される繊維製品、合成樹脂加工品、電気機械器具および雑貨工業品のうち、消費者にとって品質を見分けることが困難で、しかも見分ける必要性の高いものについて、表示事項・方法を定めている「家庭用品品質表示法」のなかで、プラスチック製品、石けん・洗剤・洗浄剤、ワックス、塗料、接着剤、漂白剤などの化学製品について、品目ごとに、成分、性能、用途、取扱い上の注意などの表示が義務づけられています。PL対策を目的とする警告表示を具体的に義務づけている法律はありませんが、製品を安全かつ効果的に使用するために必要な情報は表示しておくことが望ましく、特に危険が予想される点に関しては警告表示が必要と考えられます。事故が起きた際、使用者に十分な情報が提供されていなかった場合は、指示・警告上の欠陥があるとして製造業者等が製造物責任を問われる可能性もあります。

関連事項 関連法規

消費者契約法とは・・・
Q

消費者契約法とは・・・



A

スーパーで食品等を買ったり、バスや電車に乗ったり、レストランで食事をしたりなど、商品やサービスを購入する行為は、すべて契約です。契約書を交わさずに口約束だけでも契約は成立し、例えばスーパーでは、店が商品に値段を表示し、表示されている商品情報等から消費者がその金額を見合うものと判断した場合、レジで商品と代金の交換が行われて契約成立となります。いったん成立した契約は相互に拘束されるため、特別な場合を除いて一方的に解約することはできません。しかし、消費者と事業者とでは情報の質・量および交渉力に格差があります。消費者契約法は、この格差を是正し、消費者と事業者とができるだけ対等な立場で契約を結ぶことができるようにするためのルールについて定めている、民事上の法律です。消費者と事業者との間で締結される、労働契約以外のすべての契約が、この法律の対象になります。 消費者契約法では、事業者が勧誘する際に、次のA)~ F)の行為をしたために消費者が誤認・困惑等があり、それによって契約した場合、消費者はその契約を取り消すことができると定められています。 A)重要事項について事実と異なることを告げる。 B)消費者契約の目的となるものに関し、将来の変動が不確実なことを断定的に言う。 C)重要事項又は重要事項に関連する事項について、利益になることだけ言って、重要事項について不利益になることを故意に言わない。 D)帰ってほしいと言ったのに帰らない。 E)帰りたいと言ったのに帰してくれない。 F)消費者にとって通常の分量等を著しく超えるものであったことを知っていた。 また、消費者と事業者とが結んだ契約において、次のa)~e)のような契約条項は無効とされます。 a)事業者の損害賠償責任を免除したり制限したりする条項。 b)不当に高額な解約損料。 c)不当に高額な遅延損害金(年14.6%以上) d)民法その他の法律の任意規定の適用による場合に比し、消費者の権利を制限し又は義務を加重する条項で、信義誠実の原則に反して消費者の利益を一方的に害する条項。 e)消費者の解除権を放棄させる条項。 さらに、事業者に対する努力義務として、契約内容が消費者にとって明確・平易になるよう配慮するとともに、勧誘に際して契約内容に関する必要な情報を提供することが定められています。一方、消費者に対しても、事業者から提供された情報を活用し、契約内容を理解することが努力義務として定められていますので、疑問点がある場合はそのままにせず、納得できるまで事業者に確かめるようにしましょう。 消費者契約法に基づく契約の取消しを求めるには、事業者の不適切な勧誘行為を消費者が立証しなければなりません。万一の紛争や裁判に備えるためにも、特に高額な契約の場合はきちんと契約書を取り交わしておくことをお勧めします。そして、契約書はもちろんのこと、勧誘や契約締結の際に事業者が用いた説明資料なども大切に保管しておきましょう。なお、契約の取消権は、次のうちのいずれかの期間を経過すると、時効により消滅してしまいます。 ◆事業者の不適切な勧誘行為による誤認に気付いたときから1年 ◆事業者の不適切な勧誘行為による困惑から脱したときから1年 ◆契約を締結してから5年 トラブルが起きたときは、早めに地域の消費生活センター等に相談してください。

関連事項 関連法規

薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)とは・・・
Q

薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)とは・・・



A

薬機法は、「医薬品」、「医薬部外品」、「化粧品」「医療機器」及び「再生医療等製品」の、品質、有効性および安全性の確保のために必要な規制等について定めている法律です。「医薬品」は、医師の処方する薬、薬剤師または登録販売者(都道府県知事の行う資質確認のための試験に合格し、登録を受けた専門家のこと)が配置されている店舗等で販売される薬などで、そのリスクの程度に応じた専門家によるアドバイス(情報提供・相談対応)にもとづき購入・使用されるものです。ここでは、「医薬品」に比べて人体に対する作用が緩和で、医薬品販売業の許可を受けていない一般小売店でも販売できる「医薬部外品」、および「化粧品」に関する規制の内容を中心に紹介します。 薬機法上の「化粧品」には、文字通りのメークアップ用化粧品、基礎化粧品のほか、化粧石けん、ボディソープ、シャンプー、リンス、歯みがき、入浴料(浴用化粧品)なども含まれます。ただし、「化粧品」に類似した商品でも、例えば、メラニン色素の生成を抑えることにより日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ効果などがある薬用化粧品、殺菌消毒効果などのある薬用石けん、フケとりシャンプー等の薬用シャンプー、歯周炎などを予防する薬用歯みがき、温浴効果などのある入浴剤(浴用剤)などのような、特定の目的に対して効能・効果が認められた成分が一定の濃度で配合されているものの場合には、「医薬部外品」に分類されます。「化粧品」および「医薬部外品」を製造・輸入する際には、薬機法に基づく許可が必要で、「医薬部外品」については、さらに製品ごとの製造販売承認も必要です。このように薬機法で安全性の確保が図られていても、使用する人の体質や体調などによっては、皮膚トラブル等が生じることもあります。「化粧品」等の使用中にかゆみ、腫れ、刺激などの異常を感じた場合はすぐに使用を中止して、早めに医師にご相談ください。アレルギー性の場合、人によって抗原(アレルギーの原因となる物質)が異なるため、パッチテスト(皮膚アレルギー試験)を受けるなどして抗原を特定し、その後は、その物質が配合されていない製品を選んで使用するようにしましょう。 薬機法では、「化粧品」については原則としてすべての配合成分を表示することを義務づけています。「医薬部外品」の場合は表示義務があるのは「表示指定成分」のみですが、日本化粧品工業連合会(http://www.jcia.org/)などの関連業界では、医薬部外品についても自主的に全成分表示を行っています。 消費者にとって、「化粧品」か「医薬部外品」かが一見しただけでは区別しにくい場合もありますが、「医薬部外品」は容器または被包(包装材料)に“医薬部外品”と表示するように義務づけられています(「化粧品」には“化粧品”と表示することは義務づけられていません)ので、商品選択の目安にするとよいでしょう。

関連事項 関連法規

製造物責任法(PL法)とは・・・
Q

製造物責任法(PL法)とは・・・



A

製造物責任法(PL法)は「製造物の欠陥により人の命、身体又は財産に係る損害が生じた場合における製造業者等の責任について定める」ものです。ここでいう損害はいわゆる拡大被害のことで、製造物自体の損害にとどまった場合は、損害賠償請求の対象になりません。ただし、PL法が適用されない場合であっても、民法上の不法行為責任(第709 条)、債務不履行責任(第415 条)、瑕疵担保責任(第570 条)などの要件を満たしていれば、それぞれの責任に基づき損害賠償を請求することが出来ます。PL法で製造物とは「製造又は加工された動産」と定義されており、サービス(医療、理容、美容、エステなど)、不動産(土地、建物など)、未加工の農林蓄水産物、無体物(電気、ソフトウェアなど)は、それに該当しないとされています。欠陥とは、「製造物が通常有すべき安全性を欠いていること」を指し、安全性にかかわらないような品質上の不具合は該当しません。欠陥には三つの類型があり、設計上の欠陥(安全性に配慮して設計されていなかった等)、製造上の欠陥(製造工程に誤りがあったために安全性を欠いている等)、指示・警告上の欠陥(有用性や効用との関係で除去できないような危険について、それによる事故を防ぐための指示・警告が適切でなかった等)が、これにあたります。ただし、皮膚トラブルのように個人の体質に左右されるような場合は、被害発生の可能性とその程度も考慮した上で、欠陥の有無が判断されることになります。また、製品表示や取扱説明書に従わずに誤った使い方をしたり、本来の用途とは異なる目的に使ったりしたために事故に至った場合は、使用者の責任とみなされる可能性があります。PL法に基づく損害賠償を請求するには、1)被害が発生したこと、2)製造物に欠陥が存在していたこと、3)被害が製造物の欠陥により生じたこと、を被害者自身が立証しなければなりません。もしも事故が起きてしまったら、事故現場の状況を写真、ビデオ、メモなどに記録し、事故の原因となった製品、被害が及んだ家財などは大切に保管しておきましょう。原因究明等のために、警察署、消防署、製造業者等に事故品を預ける必要があるときには、預り証などの交付を受け、送った場合は運送会社などの控えも保管しておきましょう。また、ケガや病気の場合には、医師の診断書、諸経費の領収証などを保管しておきましょう。そして、事故が発生した日時・場所、そのときの使用状況、被害の内容などを整理した上で、製造業者等に申し出ましょう。その際、先方の担当者名や対応内容などを、メモや録音テープなどに記録しておくとよいでしょう。PL法の目的は「…(略)…の損害賠償の責任について定めることにより、被害者の保護を図り、もって国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与すること」とされています。被害を救済するだけではなく、事故の未然防止・再発防止に向けて活かしていくことが求められています。そのためには、製造業者はより安全な製品設計を心がけ、品質管理を徹底し、必要な情報が正確に伝わるような表示の工夫に努めることが求められます。また、消費者も、購入・使用する際は製品表示や取扱説明書をよく読んで、正しく使用する必要があります。日頃から製品回収情報や事故情報に関心を持つようにしましょう。

関連事項 関連法規

化学物質を扱うに際し、安全データシート(SDS)を提供しなければいけないのはどのような場合ですか?
Q

化学物質を扱うに際し、安全データシート(SDS)を提供しなければいけないのはどのような場合ですか?



A

安全データシート(SDS)とは、有害性のおそれがある化学物質を含む製品を他の事業者に譲渡又は、提供する際に、人体や環境への有害性、危険性情報、性状や取り扱いに関する情報を提供するための文書です。日本では、毒物及び劇物取締法及び施行令で指定されている毒物や劇物の全て、労働安全衛生法で指定された通知対象物質、化学物質排出把握管理促進法(PRTR法、化管法とも呼ばれる)の指定化学物質を1%以上(ただし、特定第一種指定化学物質は0.1%以上)含有する製品を事業者間で譲渡・提供するときに、事前または同時にSDSの提供が義務化されています。ただし、家庭用の殺虫剤・防虫剤、家庭用洗剤など一般消費者用の製品は対象外となります。詳しくは下記URLをご参照ください(http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/130813-01…)。

様々な薬剤 工業用薬品 関連法規

労働安全衛生法に基づくラベル表示、安全デ-タシ-ト(SDS)が交付されている薬品を取り扱うにあたり、取り扱い事業者として労働者に何をすればよいか?
Q

労働安全衛生法に基づくラベル表示、安全デ-タシ-ト(SDS)が交付されている薬品を取り扱うにあたり、取り扱い事業者として労働者に何をすればよいか?



A

労働安全衛生法では、一定の危害有害性のある化学物質(http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/gmsds640.html)について、譲渡提供時に容器などへのラベル表示・安全データシートの交付が義務づけられています。このラベル表示のある物質を取り扱う際には、取り扱いをする全ての事業場に対してリスクアセスメントの実施が義務づけられています。リスクアセスメントとは、①化学物質やその製剤の持つ危険性や有害性を特定し、②それによるリスク(労働者への危険または健康障害を生じるおそれの程度)を見積もり、③リスクの低減措置の内容を検討し、④リスク低減措置の実施に努め、⑤リスクアセスメント結果を労働者に周知することです。詳しくは、厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署の「労働災害を防止するためリスクアセスメント を実施しましょう」(http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11300000-Roudoukijunkyokuan…)を参考にしてください。

様々な薬剤 工業用薬品 関連法規

化学物質などを陸上輸送するときに携帯するイエローカードとは・・・
Q

化学物質などを陸上輸送するときに携帯するイエローカードとは・・・



A

イエローカードとは、危険物を陸上輸送する際に携行することになっている「緊急連絡先カード」のことです。化学物質等の危険物を運送中に万が一事故となってしまった場合、その物質の危険性や有害性がどのようなもので、どのように応急措置を行えばよいのか、緊急連絡先や通報先、周辺火災となってしまった場合、漏洩や飛散した場合、救急措置、通行規制について記載されている黄色い紙のことです。詳細については一般社団法人日本化学工業協会が発行している「緊急時応急措置指針」(https://www.nikkakyo.org/news5-page)をご参照ください。

様々な薬剤 工業用薬品 化学物質全般

防蟻剤の人体への影響は?
Q

防蟻剤の人体への影響は?



A

シロアリ駆除剤は、木材や土壌面に浸透して防(殺)蟻バリアを築くことで効力を発揮します。いったん木材や土壌に浸透したものが、長期にわたり大量に空気中に飛散しつづけるのは考えにくいことですが、散布後、日数があまり経過していない状況で、木材や土壌の表面に残ったものが一部飛散し、何らかの物理的要因(床下換気扇による拡散、床隙間からの侵入、床下と床上空気の強制循環など)によって居住空間へ侵入し、それを吸い込み続けた場合、人によっては、頭痛、喉痛、吐き気、むくみ、皮膚湿疹等の体調不良を引き起こすことがあります。特に、防除処理をした直後に床下換気扇を長時間作動させると、散布した薬剤を周囲にまき散らすことになり、防除効果に影響を及ぼすばかりか近隣の人に薬害が及ぶこともあります。

様々な薬剤 殺虫剤・防虫剤 住宅・建材

蚊取り剤等の殺虫剤を使用する時に注意することは?
Q

蚊取り剤等の殺虫剤を使用する時に注意することは?



A

殺虫剤は、殺虫成分の種類によって、ピレスロイド系、有機塩素系、有機リン系、カーバメート系などに分類されます。家庭用殺虫剤の多くは、除虫菊(シロバナムシヨケギク)に含まれる殺虫成分であるピレトリン類、またはそれとよく似た化学構造を持つ合成ピレスロイド系の成分を用いています。ピレスロイド系殺虫剤はごく微量で昆虫の神経に作用し殺虫効果を示す一方、私たち人間にはほとんど無害です。なぜなら、人間の体内に入った場合は、神経に届く前に酵素によってすぐ分解されてしまうからです。しかし、ピレスロイドの種類にもよりますが、昆虫類、両生類、魚類に対する毒性は一般に高いので、それらの動物を飼っている場合は、蚊取り剤等の殺虫剤を使用する際、使用上の注意を確認するか各メーカーにお問い合わせください。また、多くの蚊取り剤は連続して成分が揮散するため、人によっては体調が悪くなったり、蚊取り線香の場合は煙がこもって目や喉に刺激を感じたりすることがあります。閉め切った部屋や狭い場所で使用する際は、ときどき換気をしてください。蚊取り剤等の殺虫剤を安全に使用するためには、必ず使用上の注意をよく読んでお使いください。衛生害虫(蚊、ゴキブリ、ハエなど)を対象とする殺虫剤は、薬事法上の「医薬品」または「医薬部外品」に分類されますので、使用にあたって不明な点があれば、販売している薬局の薬剤師に相談するか、または各メーカーに問い合わせるとよいでしょう。

様々な薬剤 殺虫剤・防虫剤

虫よけ剤を使用する時に注意することは?
Q

虫よけ剤を使用する時に注意することは?



A

蚊に刺されるのを防ぐために皮膚に塗布する虫よけ剤がいろいろと販売されています。スプレータイプのほか、ムラなく塗れて舞い散りがないジェルタイプ、持ち運びしやすいティッシュタイプなど、使う人の用途や塗りやすさに応じてさまざまな製品があります。それらの多くは、ディート(化学名:ジエチルトルアミド)を主成分としています。ディートには殺虫力はありませんが、蚊・ダニ・ブヨ・アブなどの害虫に対する忌避剤として優れた効果があります。しかし、肌に直接つけるものだけに、各製品に表示されている用法・用量を守って正しく使う必要があります。例えば、目や唇などの粘膜のまわり、傷口には使用しないでください。子供に使用する場合は、漫然な使用を避けて必要な場合にのみ、保護者等の指導監督の下で、6ヵ月以上2歳未満は1日1回まで、2歳以上12歳未満は1日1~3回までを目安に使用してください。6ヵ月未満の乳児には使用しないでください。顔には使用せず、また、塗布した部分を子供がなめたり手で目をこすったりしないように注意しましょう。スプレータイプの製品は、直に子供に噴霧しないで、いったん大人の手に取ったものを子供の肌に軽くはたくようにして塗ってください。虫よけ剤のほかにも、蚊取り線香、電気蚊取り、ファン式蚊取り、エアゾール式殺虫剤など、蚊の対策のための製品がいろいろありますが、いずれを使用する場合も使用上の注意をよく読んで正しくお使いください。衛生害虫(蚊、ゴキブリ、ハエなど)を対象とする虫よけ剤・殺虫剤は、薬事法上の「医薬品」または「医薬部外品」に分類されますので、使用にあたって不明な点があれば、販売している薬局の薬剤師に相談するか、または各メーカーに問い合わせるとよいでしょう。

様々な薬剤 殺虫剤・防虫剤

衣類に付いた防虫剤のニオイを取るにはどうしたらいいの?
Q

衣類に付いた防虫剤のニオイを取るにはどうしたらいいの?



A

衣類に付いた防虫剤のニオイは、風通しのよい所に吊るしておけば自然にとんでいきますが、お部屋では換気を行うようにしてください。急いでいる時は、扇風機などでよく風にあててください。ドライヤーは熱でシミになることがあるので使わないでください。

様々な薬剤 殺虫剤・防虫剤 繊維製品

防虫剤を使用するときの注意点は?
Q

防虫剤を使用するときの注意点は?



A

市販の繊維製品防虫剤には、おもにエムペントリン(ピレスロイド系)、パラジクロルベンゼン、ナフタリン、しょうのうの4種類があり、それぞれに特徴があります。衣類等の素材によっては適さないものがあるほか、種類の異なる防虫剤を併用すると、薬剤が融けて衣類等にシミがついたり変色したりする場合もあります。使用する前に製品表示を確認しましょう。また、一般に、防虫剤の使用量が足りないと十分な効果が得られませんが、反対に使用量が多すぎると、ガス化した防虫剤が固体に戻って衣類等に白い粉状のものが付着することがあります(風通しのよい場所で陰干しすれば自然に消えます)。それぞれの製品に表示されている適正な使用量を守るとともに、防虫効果を高めるためにはできるだけ密閉性の高い収納容器で使用し、あまり衣類等を詰め込み過ぎないようにするとよいでしょう。そして衣類等の入れ替えをするときは、必ず部屋の換気を行ってください。

様々な薬剤 殺虫剤・防虫剤

ポストハーベストとは何ですか?
Q

ポストハーベストとは何ですか?



A

ポストハーベスト(ポストハーベスト農薬とも言う)とは、収穫した後の農作物に使用される殺菌剤、防カビ剤などの農薬のことです。農作物を長く保管したり輸送したりする間にカビが生えたり、腐ってしまったり、日本にいない害虫や植物の病気が海外から入ってしまったりするのを防ぐために使われ、海外から輸入されている果物等に使われています。日本ではこれに類する薬剤として、防カビ剤のオルトフェニルフェノール、チアベンダゾール等、防虫剤のピペロニルブトキシドが食品添加物として使用が認められ、食品衛生法の規制を受けています。これは、収穫後の農作物がその時点で食品と見なされ、ポストハーベストは「食品の保存の目的」で使用されるものと見なされるためです。食品衛生法では食品添加物に指定されていない添加物(ポストハーベストを含む)を使用する食品については輸入、使用、販売等が禁止されています。また、農薬全般に対して、収穫前に農薬として使われた場合であっても、収穫後にポストハーベスト(食品添加物に該当)として使われた場合であっても、残留濃度が規制されており、基準値以下である必要があります。

様々な薬剤 農薬・除草剤

家庭で農薬を使う時に気をつけることは?
Q

家庭で農薬を使う時に気をつけることは?



A

使う前に製品のラベルをよく読み正しく使うようにしましょう。誤った使い方をすると、農作物に農薬がたくさん残ってしまうことがあります。また、マスクを付けて使わなければならない農薬をマスクなしで使うと、農薬をたくさん吸い込んで健康を害するおそれがあります。ラベルに書かれている使用量や使用回数より多く使ったり、使用時期より後に使ったりすると、農作物農薬が多く残る可能性が高くなります。農薬は、周囲に配慮して使いましょう。例えば、風が弱く、人通りが少ないときなど、周囲への影響が少ない時使うようにしましょう。また、他の農作物などに飛び散らないようにしましょう。使い残した農薬や空の容器の処分方法がわからない時は、処理してくれる業者がありますので、市町村に問い合せましょう。下水や河川に流したり、野焼きしたりしないようにしてください。農薬を子どもの手の届く所や食品と同じ所に置いたり、他の容器に移し替えて保管したりすると、食品と間違えて飲んだり、食べたりしてしまうおそれがありますので、このようなことはやめましょう。農薬が皮膚に付いたら石けんでよく洗いましょう。目に入ったらよく水洗いし、医師の診察を受けるようにしましょう。使用中に、頭痛や吐き気、めまいなどの異常を感じたり、誤って飲み込んだりした時は、すぐに医師の診察を受けるようにしましょう。診察を受ける際には、体の状態や農薬の商品名や成分、使った量や時刻などの情報を医師に伝える必要があります。使った製品を容器ごと持っていくと良いでしょう。公益財団法人日本中毒情報センターの「中毒110番」に問い合わせることもできます(問い合わせ先;成分、使った量や時刻などの情報を医師に伝える必要があります。使った製品を容器ごと持っていくと良いでしょう。公益財団法人日本中毒情報センターの「中毒110番」に問い合わせることもできます(問い合わせ先;【大阪】072-727-2499、【つくば】029-852-9999)。

様々な薬剤 農薬・除草剤

農薬の安全性はどのように確保されているの?
Q

農薬の安全性はどのように確保されているの?



A

農薬は「農薬取締法」に基づき、製造、輸入から販売そして使用に至るまでの全ての過程で厳しく規制されています。その中心となっているのが「登録制度」です。農薬は使い方を間違うと生物や環境に影響を与えてしまうおそれがあります。このため農薬の安全性は、登録制度によって審査され、安全が確保されるよう、作物への残留や水産動植物への影響に関する基準が設定され、その基準を超えないよう使用方法が定めら手います。農薬の安全は、登録された農薬について定められた使用方法を遵守することで確保されています。詳しくは農林水産省の「農薬の基礎知識」をご覧下さい(http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_tisiki/tisiki.html#kiso1_1)。

様々な薬剤 農薬・除草剤 関連法規

農薬とはどのようなものですか?
Q

農薬とはどのようなものですか?



A

農薬とは、農作物や観賞用植物など、人が育てている植物に発生する害虫や病気を退治したり、雑草を除いたりするために使われる薬剤のことで、農薬取締法の規制を受けています。農薬は一般には用途別に分類され、農林水産省では、殺虫剤(殺ダニ剤、殺線虫剤を含む)、殺菌剤、殺虫殺菌剤、除草剤、殺そ剤、植物成長調整剤、その他(農業肥料、殺虫・殺菌調整剤、忌避剤、誘引剤、展着剤を含む)の7種類に分類しており、農薬登録はこの分類に従って行われます。殺虫剤でも衛生のために使うハエ・ゴキブリ用のもの、建物を守るために使うシロアリ駆除用のもの、ゲジゲジやダンゴムシなどの不快害虫を退治するものは、使っている薬剤は同じでも、農薬とは言いません。また、ホームセンターなどで一般向けに販売されている除草剤などの製品には『非農地用』と記載のあるものがあります。これは人が農作物や観賞用植物を栽培していない、例えば駐車場の雑草などに使えるもので、農薬登録されていない製品です。家庭菜園や庭木に使う場合には、一般人であっても農薬登録のある製品を使う必要があります。農薬登録のある製品には、「農林水産省登録第○号」といった番号と「殺虫剤」などの用途が必ずラベルに書かれています。農薬を使う時は、誤った使い方をすると、農作物に農薬がたくさん残ってしまうなどの問題があるので、使う前には製品のラベルをよく読み、正しく使うようにしてください。

様々な薬剤 農薬・除草剤

うるしに触るとかぶれるのに、漆器ではかぶれないのは何故ですか?
Q

うるしに触るとかぶれるのに、漆器ではかぶれないのは何故ですか?



A

うるしは、ウルシの木の幹に傷をつけて、そこから分泌される樹液を採取し精製したものです。日本のうるしの主成分はウルシオールで、これが固化すると、うるし塗り独特の質感をもつ膜をつくります。一般的な塗料などのように水分や溶剤が蒸発して乾くのではなく、空気中の酸素と反応してウルシオールの分子同士が結合し(化学用語では「酸化重合」といいます)、高分子1)を形成することによって固化します。このとき、うるしの中に含まれているラッカーゼという酵素2)が、ウルシオールと酸素との反応を促す働きをします。この働きが活発になる環境は温度20 ~ 25℃前後、湿度80%前後であるため、一般的な乾燥と違って、むしろ湿気があった方が固化しやすいのです。なお、うるしはかぶれを起こすことでも知られています。これはウルシオールによるアレルギー反応ですが、ウルシオールが完全に重合している漆器でかぶれることは通常ありません。まれに、つくられたばかりの漆器で、重合し残ったウルシオールが蒸発してかぶれの原因となることがあります。購入する際に製造の時期を確認し、つくられて間もない場合は、1 ~3 ヵ月くらい経ってから使い始めるとよいでしょう。

生活用品全般 その他

ふっ素樹脂加工フライパンは空焚きすると危険なの?
Q

ふっ素樹脂加工フライパンは空焚きすると危険なの?



A

フライパン等の加工に使われるふっ素樹脂は主にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)またはPFA(パーフルオロアルコキシアルカン)ですが、これらの使用上限温度は260℃です。350℃を超えると熱分解が始まり、有害な微粒子状物質やガスが発生すると言われています。空焚きをすると5分ほどで350℃に達すると言われていますので、空焚きは厳禁です。しかし、通常調理時(食材が入っている時)の器具温度は150~190℃くらいです。食用油を熱した時に煙が出始める温度が約200℃ですから、通常の調理温度ではまったく問題はありません。また、最近のガスコンロやIHクッキングヒーターには過熱防止機能が付いており、250℃を超えると自動的に消火するようになっています。でも油断大敵、IHクッキングヒーターは特殊な過熱方式のため、最大火力で予熱や空焚きをすると鍋底の温度が急速に上昇し、センサーが正しく温度を検知できずに過熱してしまうことがあります。空焚きは厳禁ですが、予熱や水分を飛ばすための加熱も慎むようにすると良いでしょう。 もし空焚きしてしまったら、すぐに火を止め、窓を開けて空気を入れ替えてください。体に異常を感じたら医師の診察を受けて下さい。

生活用品全般 生活用品

炭火を使う時の注意点は?
Q

炭火を使う時の注意点は?



A

炭は、木を蒸し焼きにすることによって硫黄やタール等の不純物が取り除かれているため、生木に比べて、燃えたときに発生する煙やガスが少なく、火力が長時間安定しているので、調理用の燃料として適しています。しかし炭で火をおこす際、「爆跳」といって、炭が激しくはじけ跳ぶことがあります。これは炭の中の空気や水蒸気が加熱されて膨張し、行き場を失って一気に炭を押し割ってしまうためです。炭に火をつけたり、炭をつぎ足したりするときは、急激な温度上昇を避けるために、種火から徐々に火を移すようにして、強く燃えている炎が直に接触しないように注意しましょう。特に、早く火をつけようとしてバーナーなどを使うと、爆跳の可能性が高くなるほか、顔や手が炭に近づきすぎるため、爆跳したときに危険です。また濡れたり湿気を含んだりした炭も爆跳しやすいため、よく乾かしてから使用しましょう。また、換気のできない場所で火をたくと、酸素が不足して不完全燃焼となり、一酸化炭素中毒を起こす危険性があります。テント内などの閉めきった場所では絶対に火を使わないでください。

生活用品全般 生活用品

着火剤を使用するときの注意点は?
Q

着火剤を使用するときの注意点は?



A

ゼリー状の着火剤の主成分であるメタノールは、引火性で、蒸発しやすい上に、その蒸気は空気とほぼ同じ重さなので、空気中に広がって爆発性の混合ガスをつくりやすい性質があります。キャップを開けた状態で放置しないようにして、しぼり出した後は、蒸発しないうちに速やかに点火しましょう。使いかけの着火剤は、容器内に空気が入ることによって、爆発性の混合ガスがたまって大変危険なため、開封後は一度で使い切るようにしてください。また、着火剤を燃焼中の火気に近づけると、熱で気化した着火剤に引火したり、着火剤容器内部で爆発したりする危険性があるため、つぎ足しは絶対にやめましょう。

生活用品全般 生活用品

使い捨てカイロを使用するときの注意点は?
Q

使い捨てカイロを使用するときの注意点は?



A

使い捨てカイロは、使い方などによっては低温やけどの原因となることがあります。カイロを使用するときには肌に直接あてないように、また、血流が悪いと皮膚の温度が上がってやけどを起こしやすくなるので、カイロをあてた場所を下着などで圧迫しないようにしましょう。そして1ヵ所に長時間あてないように、特に肌の弱い人などは皮膚に異常がないかときどき様子を見たり位置をずらしたりして、熱いと感じたときはすぐに外しましょう。また、就寝時の使用や、お子様・お年寄り・血行障害のある方・身体の不自由な方などは、熱さを感じにくかったり、感じても自分ですぐにカイロを外せなかったりする場合がありますので、十分注意しましょう。なお、靴用や靴下用のカイロは、酸素の少ない靴の中で使用したときに適温になるよう空気の吸収をよくしてあります。通常の環境で使用すると、酸素が多すぎて温度が上がりすぎる可能性があり危険です。

生活用品全般 生活用品

防水スプレーを使用するときの注意点は?
Q

防水スプレーを使用するときの注意点は?



A

防水スプレーを使用する際は、成分を吸い込まないよう、風通しのよいところで、少しずつスプレーしましょう。一度に大量に使用したり、風上に向けてスプレーしたり、衣類に使用する際に着たままでスプレーしたりしないようにしましょう。 公益社団法人日本中毒情報センターによると、防水スプレーの吸引による事故は、かつては、冬にスキー用品への使用により発生していたものが、靴用、一般衣類用と用途が広がり、年間を通して発生するようになり、近年増加傾向にあるとのことです。吸入事故はスプレーされた微粒子を吸い込むことで起こり、咳、呼吸困難、肺炎を起こし、症状によっては入院治療が必要になることもあります。防水スプレーには、シリコーン樹脂やふっ素樹脂といった水を弾く性質のある成分使われていますが、微粒子の状態で吸い込んで肺胞まで達してしまうと、容易に除去されず、肺でのガス交換に支障を来たすためと考えられています。防水スプレーの吸入は、スプレーから出た「粒子の大きさ」とスプレー対象への「付着率」の影響が大きく、ある程度大きな粒子は肺胞まで吸入されにくく、付着率が高いと空間の舞う粒子が少なくなるので吸入につながりにくいことが分かっています。製造メーカーは粒子の大きさと付着率について業界自主基準を設けて管理するとともに、製品に警告表示を記載して、事故防止に努めています。また製品の『使用上の注意』には製品の特性にもよりますが、大凡下記のような注意事項が書かれています。◆防水スプレーは吸い込むと呼吸困難・肺障害などを引き起こすことがある。◆必ず風通しのよい屋外で使用する。玄関先や車内など空気の溜まりやすい場所では使用しない。◆風向きにも注意し、人にかかったり、室内に流れ込んだりしないよう注意する。◆人体に向けて使用しない。また、顔の近くで使用しない。◆一度に大量に使用しない。◆肺や呼吸器に疾患のある人、子ども、高齢者、ペットは影響を受けやすいので注意する。 防水スプレー吸引事故の多くは、これらの注意事項が守られていないことで発生しています。“使い方の分かり切った製品の注意表示など気にしない”といった態度や、“見てはいるが、自分は大丈夫”という根拠のない過信があって行動に反映されない、こういった安全意識の欠如が思わぬ事故を引き起こしています。防水スプレーに限らず化学製品による事故は、自分自身の注意で防げます。製品の注意表示をよく見て、安全で賢い使用を心掛けましょう。

生活用品全般 生活用品

カセットボンベを廃棄するときはどうしたらいいの?
Q

カセットボンベを廃棄するときはどうしたらいいの?



A

多くのエアゾール製品には噴射剤として液化石油ガス(LPG)が使われていますが、LPGの主成分はプロパンです。これに対し、カセットボンベに使われているのはブタンです。ブタンはプロパンに対して沸点が高く、蒸気圧が低いという特徴があります。液体化が容易で缶の内圧を低く抑えられる反面、低温(約10℃以下)になると気化するガス量が減ってきて火力が落ちてしまうという特性があります。こうなると使い切ることが難しくなるため、2007年4月以降に生産されたカセットこんろにはヒートパネルという、カセットボンベを適度に温める機構がついています。これにより、適正な火力で最後まで使いきれるようになっています。また上記のカセットボンベ(ノーマルタイプ)に対して、より沸点が低く、蒸気圧の高いイソブタンやプロパンを使用した寒冷地用のカセットボンベ(ハイパワータイプ)も販売されています。カセットボンベはお使いになっているカセットこんろやカセットボンベの種類、使用環境などを考慮して適切に使い切るよう心がけましょう。 使い切れないカセットボンベを廃棄したい場合、少量であれば、日常的にカセットこんろでお湯を沸かすなどして使い切ってしまうのが最も安全な方法です。ご自身で処分したい場合は、製造メーカーのホームページ情報を見るか、消費者相談窓口にご相談ください。また、一般社団法人日本ガス石油機器工業会に「カセットボンベお客様センター」が設置されており、カセットボンベの処理方法等のお問い合わせにお答えしています(引き取り処理は行っておりません)。

生活用品全般 生活用品

エアゾール製品についているガス抜きキャップとはどのようなものですか?
Q

エアゾール製品についているガス抜きキャップとはどのようなものですか?



A

エアゾール製品には、使い切った後に残ったガスを出し切るための「ガス抜きキャップ」(製品によっては、「ガス抜きキャップ(中身排出機構」、「ガス抜きキャップ(残ガス排出用)」、「ガス抜きキャップ(ボタン)」などの表記されていることもあります)が装着されています。ガス抜きキャップを使う時は、中身を完全に使い切ってから火の気のない風通しのよい屋外で行うようにしてください。中身が残ったままで使用すると、可燃性ガスが多量に出て危険です。 また、屋内で使用すると、排出されたガスが室内に溜まることがあり危険です。特にキッチンのシンクの中での使用は絶対に行わないでください。エアゾール製品に含まれている可燃性の液化石油ガス(LPG)やジメチルエーテル(DME)は空気より重いためシンク内にたまり、火気の多いキッチンや屋内では思わぬ火種により引火する危険があります。ガス抜きキャップについては、一般社団法人日本エアゾール協会が啓発動画を出していますので参考にしてください(http://www.aiaj.or.jp/living_2.html)。

生活用品全般 生活用品

エアゾール製品をゴミに出すときはどうしたらいいの?
Q

エアゾール製品をゴミに出すときはどうしたらいいの?



A

エアゾール製品を廃棄する際の基本は、「必ず中身を使い切ってから、お住まいの地域のゴミ出しルールを守ってゴミに出す」ことです。その際に注意すべき点としては、製品を使い切った後、少量残っている残ガスまで完全に抜ききってからゴミに出すことです。可燃性ガスが残ったままでゴミに出すと、エアゾール缶が荷室内でつぶされて、可燃性ガスが噴出し、ゴミを圧縮する際に発生した火花に引火してゴミ収集車の火災事故の原因となることがあります。また、中身が入った状態で「穴あけ」をしないことも重要です。「穴あけ」は、内容液が一度に勢いよく噴出して液が顔や身体に掛かってしまう、噴出した可燃性ガスに引火して火災事故を引き起こすことがある等の危険性が指摘されています。多くの自治体は「穴をあけずにゴミに出す」としていますが、「穴をあけてゴミに出す」よう指導しているところもあります。どちらの場合も、中身を使い切った上で、ガス抜きキャップを使って残ガスまで完全に抜いておくことが肝要です。最近のエアゾール製品には、残ガスを楽に、且つ安全に抜くことできるようにガス抜きキャップが装備されていますので、中身を使い切った上でガス抜きキャップを利用し、残ガスまで完全に抜き切るようにしましょう。エアゾール製品の廃棄方法については、エアゾール製品処理対策協議会が分かりやすいパンフレットを出していますので参考にされるとよいでしょう(http://www.aiaj.or.jp/img/data/aerosolA4_2012.pdf)。

生活用品全般 生活用品

エアゾール製品は、必ず振ってから使う必要があるのですか?
Q

エアゾール製品は、必ず振ってから使う必要があるのですか?



A

エアゾール製品には、振ってから使用するもの、逆に振ってはいけないもの、また振る必要のない(振っても振らなくてもどちらでもいい)ものがあります。 【振ってから使用するもの】エアゾール製品の中身は内容液と噴射剤にから成っていますが、噴射剤としてよく使われる液化石油ガスやジメチルエーテルは、缶の中(高圧下)で多くが液体で存在しています。内溶液と液状の噴射剤が混じり合わずに分離している場合、使用前によく振る必要があります。また、制汗剤のようにパウダー成分が配合されている場合や、内溶液に油性の成分が含まれる乳化系の製品も振ってから使う必要があります。つまり、中身が分離していて不均一な製品は、よく振って均一にしてから使う必要があります。 【振ってはいけないもの】噴射剤に窒素や炭酸ガスのように不燃性ガスが使われている使う製品の場合、これらの噴射剤はエアゾール缶の中で、液化しておらず、圧縮ガスとして充填されています。このような製品は使う前に振ってしまうと、ガスが内容液に溶解または分散してしまうので、そのまま使い続けると、ガスが必要以上に放出されてガス欠を起こしてしまいます。このため、振らずに使うように指示されています。【振る必要のないもの】内溶液が、噴射剤を溶かし込んで均一になっている場合があります。例えば、内溶液にエタノールを多く含み、噴射剤に液化石油ガスやジメチルエーテルが使われている場合などが、これに該当することが多いようです。この場合、すでに中身が均一になっていますので、振っても振らなくてもどちらでもかまわないことになります。 エアゾール製品を上手に使うには、振る・振らない、の他にも噴射口を上に向けて使うか下に向けて使うかなど、細かい注意事項があり、製品に絵入りで丁寧に説明されています。毎日使い慣れた製品も一度確認してみるとよいでしょう。

生活用品全般 生活用品

エアゾール製品を使う時はどのようなことに注意したら良いですか?
Q

エアゾール製品を使う時はどのようなことに注意したら良いですか?



A

エアゾール製品の多くは高圧ガスを使用した可燃性の製品です。使用前及び捨てる前に、容器に表示されている「使用上の注意」を必ず読んで、正しく使用するようにしてください。一般的には、禁止事項として、①火気に注意し、火気を使用している室内で大量に使用しない。また炎に向けて使用しない。②火の中には絶対に入れない。缶は密封されており、たとえ空になったと思われるものでも破裂する危険があります。③ファンヒーターや暖房機の側に置かない。破裂の危険があります。④電磁調理器上で使用、保管しない。電源が間違って入ってしまった場合、カセットボンベ等が過熱し、破裂する危険があります。⑤40℃以上になる所には置かない。直射日光の当たる窓の付近では40℃以上になる事がありますので、置かないでください。⑥自動車の窓近くなどに置かない。夏季の自動車内に長時間置くと、缶が過熱され、破裂する危険があります。 また、注意事項として、①長期間の置き忘れに注意。押入れや物置など、長期の置き忘れにご注意してください。スチール缶の場合、缶が錆びて漏れの原因になることがあります。②湿気の多い場所に保管しない。スチール缶の場合、缶が錆びて漏れの原因になることがあります。③使う時は換気に注意。閉め切った狭い場所で一時的に大量に使用する場合、必ず換気してください。④子どもの手の届かないところに置く。等があります。

生活用品全般 生活用品

ポリウレタン繊維の劣化について教えてください。
Q

ポリウレタン繊維の劣化について教えてください。



A

ポリウレタン繊維は、化学繊維の一種で、ゴムのように伸び縮みする性質を持った繊維です。ポリウレタン繊維単独で使われることはなく、綿やウールなどの繊維と混ぜて、伸縮性を持たせたい衣服に使われています。用途は、シャツ、スラックス、ブラジャーやガードルなどのファンデーション、水着、レオタードなどのスポーツ衣料、パンティストッキング、靴下など多岐にわたっています。ポリウレタンはその化学的性質から経年劣化が避けられません。空気中の水分で徐々に加水分解が進み劣化していきます。また、空気中のNOX・SOXガスによる劣化、紫外線による劣化、熱劣化など、様々な要因で劣化していきます。これらの劣化は製造された時から始まっており、その寿命は製造後おおむね3年程度と言われています。劣化が進んでしまうと、ポリウレタン糸がプツプツと切れて生地の表に飛び出したり、生地が伸びて見た目が悪くなってしまったりします。ポリウレタン糸を使用した伸縮性衣類を購入する時には、①着用しなくても劣化が進むこと、②水分や湿気の他に日光や紫外線といった様々な環境因子で劣化の速度が変わること、③劣化が始まるのは購入時からではなく製造時からであること、を理解し、製品の表示ラベルをチェックして、使用目的に合った購入を心掛けてください。

生活用品全般 繊維製品

ドライクリーニングに出して戻ってきた衣類から石油臭がするのですが、大丈夫?
Q

ドライクリーニングに出して戻ってきた衣類から石油臭がするのですが、大丈夫?



A

クリーニング店での乾燥が不十分な場合、衣類にドライクリーニング溶剤が残っていることがあり、石油っぽいニオイがすることがあります。残留した溶剤が長時間皮膚に接触すると、肌が赤くなったり、腫れたり、水ぶくれになったりする恐れがあります。治療には時間がかかることも多く、治療後も色素沈着が残ってしまう場合があります。溶剤を十分に乾燥すれば防ぐことができるので、クリーニングから衣類が戻ってきたら、袋から出して風通しのよい場所で1 日以上陰干しをしましょう。石油臭などが残っているときは、店にもう一度乾燥を依頼してください。合成皮革や厚手の衣類など乾きにくいものの場合は特に注意が必要です。

生活用品全般 繊維製品

繊維製品に対するホルムアルデヒドの規制は?
Q

繊維製品に対するホルムアルデヒドの規制は?



A

繊維製品に、しわや縮みを防いだり風合いを出したりする目的で、ホルムアルデヒドを含む樹脂による加工を施すことがあります。しかし、高濃度のホルムアルデヒドは皮膚炎の原因となることがあるため、「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」で、対象となる繊維製品について、ホルムアルデヒドの溶出基準値が定められています。下着、寝衣、手袋、靴下および足袋については75ppm以下、また、乳幼児は皮膚の感受性が高いことなどから、乳幼児(出生後24ヵ月以内)用の、おしめ、おしめカバー、よだれかけ、下着、寝衣、手袋、靴下、中衣(ワイシャツ・ブラウス・Tシャツ・ポロシャツなど)、外衣(下着および中衣を除いた衣類の総称)、帽子ならびに寝具については16ppm以下とされており、これらの基準に適合しないものの販売が禁止されています。しかし、生後24ヵ月を超える子供および大人用の中衣、外衣などについては、同法に基づくホルムアルデヒドの規制の対象にされていません(ただし、中衣については300ppm以下、外衣については1,000ppm以下とするよう、通商産業省繊維雑貨局長通知(昭和47年7月20日 繊局第569号)が出されています)。繊維製品による皮膚障害は、人によってはホルムアルデヒド以外の加工剤や染料、また、物理的な刺激が原因となることもありますが、ホルムアルデヒドに関しては、全日本婦人子供服工業組合連合会のホームページに、「ホルムアルデヒドは非常に水に溶けやすい物質のため、水洗いできるものは一度水に通すとよい」など、消費者にできる対策や日常の心がけが掲載されています(http://www.jwca.or.jp/topics/070823.htm)。

生活用品全般 繊維製品 関連法規

防炎製品とは何ですか?
Q

防炎製品とは何ですか?



A

「防炎製品」は、消費者保護の観点から、身の回りの繊維製品などの燃えやすい性質を改良し燃えにくくすることにより、これらの製品が火の燃え広がる原因(このような製品、または物質のことを消防関係者は「もえぐさ」といいます)となって発生する火災を予防するため、消防庁の指導により防炎性能を、消費者の立場にたった第三者機関である「防炎製品認定委員会」が認定したもので、製品には「防炎製品」の表示がされています。防炎製品の寝具や衣類は、肌に接触し、小さな子どもがしゃぶったりすることがあるため、防炎製品認定委員会では「防炎製品の毒性審査」を行っています。法律で禁止されている化学薬品はもとより、法律で使用が禁止されていない化学薬品であっても、認定委員会が行う一般毒性試験、接触皮膚障害性試験等によって発ガン性、毒性、皮膚障害性等を調べ、安全が確認されたものだけが防炎製品として認められます。

生活用品全般 繊維製品

着衣着火とは何ですか?
Q

着衣着火とは何ですか?



A

着衣着火とは、着用している衣服に火が燃え移って燃え上がる現象のことです。毎年多数の事故が発生しており、火傷の危険だけでなく、火災や死亡事故に発展することもあります。調理など、日常生活で火を使う機会は多く、着ている服は可燃性ですから、思わぬ動作で火が付いてしまうことがあります。また、服の素材や形状によっては、『表面フラッシュ現象』といって、わずかな炎の着火で瞬間的に衣服の表面を火が走り、あっという間に燃え広がってしまうことがあります。繊維素材としては木綿、レーヨンなどのセルロース系繊維が特に燃えやすく、表面が起毛加工されていたり、袖などがゆったりとした形状の衣類は燃え広がりやすいので注意が必要です。もし、着衣に火が付いた場合、手ではたいて消すことは困難です。慌てず、すぐに水を掛けてください。近くに水がない場合は走り回らずその場で倒れこみ、燃えているところを床や地面に押し付けるように転がって消火してください。

生活用品全般 繊維製品

繊維製品による皮膚障害の原因は?
Q

繊維製品による皮膚障害の原因は?



A

衣料品等の繊維製品による皮膚障害には、大きく分けて二つの原因が考えられています。一つは物理的刺激によるもので、例えば、縫い目、金具、ウールのセーターの毛先などが肌にあたったことによる摩擦や、サイズの合わない下着などによる圧迫です。もう一つは化学物質によるもので、素材そのものに含まれる化学物質、染料、また機能や品質の向上のために使用されている加工剤等によって、皮膚に炎症が生じることがあります。皮膚の状態(日焼け等でダメージを受けている、汗をかいている等)、着用方法(素肌に着る等)、気候条件(空気が乾燥している等)などによって、炎症を起こしやすくなる場合もあります。また、それまで一度もかぶれたことがない物質でも、ある日突然皮膚が拒絶反応を起こして、アレルギー性接触皮膚炎を起こすことがあり、この場合、以後、同じ化学物質を含むものを使用するたびにかぶれを繰り返します。しかし、体質には個人差があるため、誰でも同じ物質が原因になるとは限りません。衣料品が原因で皮膚にかゆみや痛みなどの異常を感じたときは、まずはなるべく早く着用を中止して、症状が重かったり長引いたりした場合、また判断に迷う場合も、早めに皮膚科の診察を受けてください。

生活用品全般 繊維製品

ポリ袋やラップの切れ端を誤って食べてしまうことがあるかと思いますが、大丈夫でしょうか。
Q

ポリ袋やラップの切れ端を誤って食べてしまうことがあるかと思いますが、大丈夫でしょうか。



A

ポリ袋やラップの材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどです。これらは他の一般のプラスチックと同様化学的には不活性で、仮に誤って切れ端を食べたとしても体内で化学的な変化も生ぜず、また消化もされずにそのまま体外に排出されます。なお、これらのプラスチック材料の毒性については、動物実験でこれらの材料を食餌に混合し、90日~2年間継続して投与した結果、何等の異常も認められなかったことが確認されています。

生活用品全般 ゴム・プラスチック製品

家庭用ラップフィルムを使う時に注意することは?
Q

家庭用ラップフィルムを使う時に注意することは?



A

家庭用のラップフィルムに使われているのは、ポリ塩化ビニリデン(略号;PVDC)かポリエチレンです。製品に記載されている耐熱温度は、ポリ塩化ビニリデンが140℃、ポリエチレンが110℃です。また、飲食店やスーパーなど業務用用途には、ポリ塩化ビニル(略号;PVC)製のラップフィルムが使われることが多いようです。ポリ塩化ビニルの耐熱温度は130℃です。 ラップフィルムは熱に弱いので、製品を火のそばに置くとくっついたり、縮んだりして箱から出しにくくなることがあります。 電子レンジでの使用には、耐熱温度の高いポリ塩化ビニリデンやポリ塩化ビニル製の製品がより適しています。ただ、加熱された水分の蒸気が触れるような状況(100℃以下)までならば、どのタイプでも問題なく使えます。油分の多い食品に直接触れるような状況では、150℃を超えることがありますので、どのタイプでも、融けたり、熱収縮して破れることがあり注意が必要です。また、ラップフィルムは一度水で洗うと密着性がなくなります。冷凍庫で使用する場合、ラップフィルムの耐冷温度はどの種類のラップフィルムでも-60℃であり、家庭用の冷凍庫は-20℃程度ですので冷凍庫で使用できます。但し、冷凍庫ではラップフィルムの密着性が低下しますので大きめに切ってたっぷり包んで使用してください。

生活用品全般 ゴム・プラスチック製品

プラスチック製のキャビネットにヒビが入ってしまったのですが・・・
Q

プラスチック製のキャビネットにヒビが入ってしまったのですが・・・



A

キッチン・バスなどの住宅設備機器に使用されているプラスチック部品が、ぶつけたり強い力をかけたりしたわけでもないのに、使用1~2年くらいで割れてしまうことがあります。これは、プラスチック部品に応力(例えば、成型による内部のゆがみ、荷重によるたわみや引っ張り等)がかかっているところへ、薬品、化粧品、洗剤・洗浄剤等が付着・接触し、時間が経つにつれてプラスチックの内部に浸透して、薬品と応力との相乗作用で亀裂を生じたものと考えられ、“ケミカルストレスクラック”現象などと呼ばれています。プラスチック製のキャビネットに薬品・化粧品等を保管する際は、液だれ等に注意して、こぼしたときはすぐに拭き取るようにしましょう。また、お手入れの際には、各製品の取扱説明書(お手入れ方法)に従うとともに、洗剤・洗浄剤を使用する際は、それらに表示されている「用途」、「使えないもの」等も確認し、用法・用量を守って使用しましょう。

生活用品全般 ゴム・プラスチック製品 家具

電子レンジにプラスチック製品を使用する時に注意することは?
Q

電子レンジにプラスチック製品を使用する時に注意することは?



A

電子レンジは食品にマイクロ波をあて、食品中の水分を加熱させる機器です。一般的に、プラスチックはマイクロ波を吸収しないので、マイクロ波が原因で温度が上昇したり、変質することはありません。しかし、加熱された食品の熱が伝わることで容器も熱くなります。容器の温度は中の食品の種類と加熱時間によります。水分の多い食品の場合は100℃前後までしか上がりませんが、油性の食品はかなり高温になり、部分的に100℃を大きく超えることもあります。プラスチックには沢山の種類がありますが、それぞれ耐熱温度が決まっています。ポリエチレン(略号;PE)、ポリプロピレン(略号;PP)、ポリスチレン(略号;PS)などのプラスチックは熱可塑性プラスチックと呼ばれ、加熱すると軟化し、冷却されると固化する性質(熱可塑性という)があり、耐熱温度を超えると軟化して変形しやすくなります。ただし、変形したからといって、安全性上問題がある訳ではありません。プラスチックそのものは、もし少量を食べてしまったとしても、消化されずにそのまま体外に排出されます。プラスチックに使われている添加剤の溶出を気にされる方もいますが、食品用プラスチック製品は食品衛生法により規格基準が設けられ、その安全性が担保されています。また、業界においては国の基準よりさらに厳しい自主基準を設けられていますので、過度にご心配になる必要はないでしょう。とは言え、熱変形してしまっては容器の役割を果たせません。また、食べも問題ないとは言え、決して気持ちのいいものではありません。電子レンジに使用できるプラスチック製品には、たいてい刻印またはラベルあるいは箱にその旨表示してありますので、このような表示をよく確認して使うよう心掛けてください。耐熱温度で判断する場合、高いものほど熱変形のリスクは低くなります。プラスチック製食器類のJIS規格では、耐熱温度140℃以上のプラスチックを「電子レンジ使用可能」としています。

生活用品全般 ゴム・プラスチック製品 家電製品

プラスチック容器(食器)の耐用年数はどのくらいですか?
Q

プラスチック容器(食器)の耐用年数はどのくらいですか?



A

プラスチックには一般的に耐用年数はありません。ただし、長期間使用すると黄ばんだり、内容物の色の一部が移ったり逆に色のついた容器は色があせることがあります。また、プラスチックは金属ほど表面が硬くないので傷がつきやすいのですが、いずれの場合も衛生面では心配ありません。 なお、直射日光に長時間当てると脆くなります。使用条件によって変わるので一律に耐用年数を決めることはできません。しかし、長期間使用しますと見映えが悪くなりますので、適当な時期に買い換えていただいたほうが良いと思います。

生活用品全般 ゴム・プラスチック製品

プラスチック製食品用器具・容器包装の安全性は?
Q

プラスチック製食品用器具・容器包装の安全性は?



A

プラスチック製の食品用器具・容器包装は、「食品衛生法」に基づく規格基準によって、材質試験と溶出試験の両面から規制されています。また、「家庭用品品質表示法」によって、原料樹脂、耐熱温度、耐冷温度、容量・寸法、取扱い上の注意、製造業者等の名称および住所または電話番号などを消費者の見やすい場所に分かりやすく表示することが義務づけられています。プラスチック製品を購入または使用する際には表示をよく確認しましょう。耐熱温度を超えると、プラスチックが融けて、中の成分が溶け出す可能性があります。溶出した成分の安全性については、それを摂取する量に大きく依存し、実際にどのような成分がどれだけ溶出するかは分からないため、「安全」か「危険」か単純に二分することはできませんが、電子レンジで使用する際には、各製品の取扱い上の注意を事前に確認してください(プラスチック製の「台所用容器等」および「皿等」には、電子レンジでの使用の可否等の表示が義務づけられています)。ただし、電子レンジで使用可能なものであっても、電子レンジの機種等によって庫内の温度が耐熱温度を超えてしまう可能性もあるため、加熱の時間・温度の設定にも注意してください。また、油を多く含む食品の場合は加熱されるとさらに高温になるため、電子レンジで油性の食品を温めたり、温めた油性の食品、揚げ物や焼きたての油物を載せたりするのに、プラスチック製食品用器具・容器包装を使用することは控えましょう。なお、プラスチックを誤って食べてしまった場合、プラスチックそのものは腸内で吸収されることなく、そのまま排泄されます。しかし、大きさや形状によっては、消化器官の一部を傷つけたり喉に詰まって窒息したりする恐れもありますので、特に小さなお子様にはご注意ください。

生活用品全般 ゴム・プラスチック製品 関連法規

「はがし剤」を使用するときの注意点は?
Q

「はがし剤」を使用するときの注意点は?



A

壁や柱に貼りつけたフックやシール、テープ等をきれいにはがしたいときなどに、“接着剤はがし”や“シールはがし”等の名称で売られている、いわゆる「はがし剤」を使用することがあります。「はがし剤」は、接着剤や粘着剤を溶かしたり軟らかくしたりすることによってはがしやすくしているのですが、成分によっては、接着剤・粘着剤だけでなく下地の素材や表面の塗装を溶かしてしまう可能性もあります。特に、固まった接着剤もはがせるような強力な「はがし剤」は、それだけ溶解力が強い成分が使われています。「はがし剤」の製品表示で使用に適する素材を確認し、あらかじめ目立たないところで試してからご使用ください。また、「はがし剤」には、蒸発しやすく引火性の高い成分が含まれています。使用にあたっては、大量に吸い込まないように部屋の換気を心がけ、火気に十分ご注意ください。

生活用品全般 接着剤

瞬間接着剤を使用するときの注意点は?
Q

瞬間接着剤を使用するときの注意点は?



A

瞬間接着剤が手などに付いた場合は、なるべく熱いお湯の中にしばらく浸して少しずつもみほぐすようにしてはがしてください。はがれにくい場合には、マニキュアの除光液、アセトン、専用の「はがし液」などを使うとはがれる場合もあります(ただし、アセトンなどは引火性が高いため、火気にも十分に注意してください)が、決して無理はせず、手に負えない場合は接着剤を持参の上で医師に相談してください。目に入った場合は、あわてずに多量の水で洗眼した後、医師の手当てを受けてください。目をこすると眼球を傷つける恐れがあります。できるだけ瞬きもしないでください。アセトンやはがし液などは絶対に用いないでください。口に入った場合は、シアノアクリレート系接着剤は水分と反応して固まるので、とにかく大量の水で口をすすぎ、固まったら出してください。アセトンやはがし液などは絶対に用いないでください。決して無理はせず、手に負えない場合、また大量に入った場合や飲み込んだ場合は、接着剤を持参の上で医師の手当てを受けてください。衣類等に付いた場合は、完全に取り除くことは困難です。また、繊維の素材によっては化学反応を起こして発熱する恐れがありますが、その場合は、あわてて衣類を脱がないで、大量の水をかけて冷やしてください。また、使用中および使用後は、部屋の換気を行ってください。気分が悪くなったり、目や喉などに刺激を感じたりしたときは、すぐに使用を中止し、新鮮な空気のところに移動して目を洗ったり口をすすいだりしてください。回復しない場合は、速やかに医師の診察を受けてください。

生活用品全般 接着剤

接着剤の上手な使い方は?
Q

接着剤の上手な使い方は?



A

接着剤は接着する物の種類によってうまく接着できる場合とできない場合があります。また、接着剤により接着する方法が異なります。 接着剤は箱や説明書にその接着剤が接着できる物の種類が表示されています。表示されていない物の接着に使うと、うまく接着しないだけでなく、接着剤を塗った部分が溶けたり、変形することがあります。一度、溶けたり変形をしてしまったものは元に戻すことはできません。 接着剤を使うときは、必ず接着する物にあったものを選ぶようにしましょう。 きちんと接着するためには接着剤を塗る部分をきれいにして油・水・サビ・ほこり・塗料などを落としておきます。また、できるだけ平らにして接着する物同士がぴったりとつくようにしておきます。 木やコンクリート、布など水を吸い込む性質のある物はよく乾燥させてから接着します。 接着剤を塗るときは塗りすぎないよう、均一に塗ります。接着剤により、接着する片方だけに塗るものと両方に塗るものがあります。 接着剤によっては(ゴム系接着剤など)、塗ってすぐに接着するのではなく、5 ~ 10 分程度たってから接着するものもあります。 接着した後は完全に乾くまでそのままにしおきます。乾くまでの時間は接着剤の箱や説明書に書いてあります。完全に乾く前に接着した部分を動かしたり、力を加えたりすると、隙間ができてしまい、きちんと接着することができず、はがれの原因となります。 瞬間接着剤を除き、接着剤が完全に乾くまでには数時間かかるものがほとんどです。 確実に接着するには、次のことを守りましょう。 ①説明書をよく読みましょう。 ②接着する物にあった接着剤を使用しましょう。 ③接着剤を塗る部分をきれいにしましょう。 ④接着後は完全に乾くまで待ちましょう。

生活用品全般 接着剤

妊婦はマグロなどの魚介類を食べてはいけないの?
Q

妊婦はマグロなどの魚介類を食べてはいけないの?



A

魚介類は、健康な食生活を営む上で重要な食材ですが、多くの魚介類は健康に影響を及ぼさない微量の有機水銀を含有しており、一部の魚介類は、自然界の食物連鎖を通じて他の魚介類と比較して水銀濃度が高くなるものがあることが知られています。このため、妊婦は胎児への影響を考えて、食べる魚介類の種類や食べる量に注意すべきとされています(乳児、小児を含む一般の人に対しては問題になることはありません)。近年、有機水銀に関する研究報告において、低濃度の水銀摂取が胎児に影響を与える可能性を懸念する報告がなされました。これを受けて、厚生労働省は“魚介類に含まれる水銀について”情報提供(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/)を行い、胎児に対しては、軽微ではあるが、神経の発達に影響を与える可能性があることから、啓発パンフレット『これからママになるあなたへ』(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/dl/100601…)を公表しています。これは魚介類を食べるのを控えろというものではなく、魚介類が良質のたんぱく源であり、健康に良いと考えられるEPA、DHA等の不飽和脂肪酸を多く含む有用な食材であることを理解した上で、過剰な有機水銀の摂取につながらない様に示された一種のガイドラインです。ご参考にされるとよいでしょう。

生活用品全般 食品・飲料

食肉加工に使われている亜硝酸ナトリウムの安全性は?
Q

食肉加工に使われている亜硝酸ナトリウムの安全性は?



A

亜硝酸ナトリウムはウインナーなどの食肉加工において広く使われている食品添加物で、食肉の色を保つ効果や、ボツリヌス菌の繁殖を抑制する効果があります。亜硝酸ナトリウムそのものは劇物ですが、食品衛生法で使用基準が定められており、実際には、使用基準よりもずっと少なく使われています。食品への残存量は、食べても問題ない量に管理されています。発がん性については、亜硝酸ナトリウムそのものではなく、亜硝酸ナトリウムが、体内でアミンという物質と結合して、発がん性を持つニトロソ化合物ができ、それが発がんにつながる可能性があるとの説によるものです。これに関しては、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)において評価が行われており、ヒトの摂取と発がんリスクとの間に関連があるという証拠はないとされております。食品安全委員会の食品安全総合情報システムのQ&Aに詳細な情報が掲載されています(http://www.fsc.go.jp/fsciis/questionAndAnswer/show/mob07005000017)。

生活用品全般 食品・飲料 化学物質全般

成長促進ホルモンを使用した牛肉の安全性は?
Q

成長促進ホルモンを使用した牛肉の安全性は?



A

成長促進ホルモンは肉牛の肥育目的で使われているホルモン剤で、アメリカやオーストラリアで広く使用されています。1980年代に成長促進ホルモンの牛肉中への残留とその摂取による人の健康への影響が問題になりましたが、飼育時に適正に管理された状況で使われれば、牛肉への残留量は一日許容摂取量(ヒトが毎日一生涯摂取し続けても健康に何ら悪影響が出ない摂取量)に対し充分に低レベルであり、ヒトの健康リスクを増加させる要因にはならないとされています。成長促進ホルモンは天然型、合成型など複数ありますが、生産国では適宜、使用基準や残留基準を設けて管理されており、日本では合成型について残留基準を設け、輸入時に残留量のモニタリング検査が行われています。厚労省のHPにある、厚生科学研究「畜水産食品中残留ホルモンのヒト健康に及ぼす影響に関する研究」に詳しい記載があります(http://www.mhlw.go.jp/topics/0106/tp0601-2a.html#mokuji)。

生活用品全般 食品・飲料 化学物質全般

乳児にハチミツを与えてはいけないのは何故?
Q

乳児にハチミツを与えてはいけないのは何故?



A

生後1歳未満の乳児がハチミツを食べると乳児ボツリヌス症に罹ることがあるためです。乳児ボツリヌス症とは、ボツリヌス菌が産生するボツリヌス神経毒素によって起きる神経中毒疾患の一種です。ボツリヌス神経毒素は自然界で最強といわれている強力な毒素で、乳児ボツリヌス症を発症すると便秘が数日間続き、全身の筋力低下、脱水症状、哺乳力の低下、泣き声が小さくなる、顔面が無表情になる、頸部筋肉の弛緩により頭部を支えられなくなるといった症状を引き起こすことがあります。適切な治療が施されれば多くは治癒しますが、まれに死亡することもあり注意を要します。大人の場合、ボツリヌス菌が体内に入っても、他の腸内細菌が優位となり増殖することはありませんが、乳児の場合は、腸内環境が整っていないため、ボツリヌス菌が増えて毒素を産生してしまうことがあるためリスクが高いと言われています。ボツリヌス菌は土壌中などに広く存在している細菌ですが、一般的に、ハチミツは包装前に加熱処理を行わないためボツリヌス菌が混入していることがあります。ハチミツが原因で乳児ボツリヌス症を発症した事例が多くあることから、「ハチミツおよびハチミツを含む食品は1歳未満の乳児には与えないこと」とされています(ボツリヌス菌は熱に強く、通常の加熱や調理では死滅しないことからハチミツ入りの飲料やお菓子などの食品も与えないこととされています)。なお、1歳以上の方にとっては決してリスクの高い食品ではありません。

生活用品全般 食品・飲料

カビ毒とはどの様なものですか?
Q

カビ毒とはどの様なものですか?



A

カビ毒(マイコトキシンともいう)とは、植物病原菌であるカビや貯蔵穀物などを汚染するカビが産生する化学物質で、人や家畜の健康に悪影響を及ぼすものをいいます。現在300種類以上のカビ毒が知られていますが、食品汚染で問題となる代表的なカビ毒としては、①とうもろこし・穀類や落花生などから検出されるアフラトキシン類、②穀類やコーヒー、ココアなどから検出されるオクラトキシンA、③小麦や大麦などから検出されるデオキシニバレノール、ニバレノール、④りんごなどから検出されるバツリン、などがあります。一般にカビ毒は熱に強く、加工・調理しても毒性がほとんど低減しないため、農産物の生産、乾燥及び貯蔵などの段階で、カビの繁殖やカビ毒の発生を防止する必要があります。農林水産省が、2002年度から毎年度行っている、かび毒による国産農産物の汚染実態を把握するための調査によれば、「国内外のリスク評価結果を考慮すると、食品を通したかび毒の摂取により人の健康に悪影響が生じる可能性は低いと推察される状況ですが、湿潤かつ温暖なわが国の気候は、かびの生育に適した環境であり、気象条件や生産、貯蔵時の管理や取扱などによっては、かび毒による農産物の汚染がおこる可能性があります。かび毒による健康被害の発生を未然に防止するためには、汚染実態を把握し、その汚染の程度に応じて、生産段階や貯蔵段階において必要かつ適切な対策をとることが不可欠です」とされています。これを受けて、麦類や米の関係者向けに生産や貯蔵段階での対策をまとめた指針やガイドラインが作成されています。

生活用品全般 食品・飲料

白インゲン豆を生食すると中毒を起こすのですか?
Q

白インゲン豆を生食すると中毒を起こすのですか?



A

白インゲン豆はインゲン豆の白色種で、日本では白金時豆や大福豆などがその一種です。和菓子などに餡として使われています。2006年にテレビ番組で紹介された「白インゲン豆を使用したダイエット法」を試した多数の視聴者が、嘔吐、下痢等の症状を呈し問題になりました。インゲン豆は中央アメリカ原産で、完熟した乾燥豆を煮豆、餡、スープ等に利用する乾燥子実用と、未成熟のさやを利用する野菜用に分けられ、それぞれ多くの品種があります。昔から、完熟した乾燥豆は加熱調理を行わずに生のままで食べると嘔吐、下痢等の消化器症状を起こすことが知られており、原因物質の一つとしてインゲン豆に含まれるレクチンという糖結合タンパク質が知られています。レクチンは、十分に加熱すれば活性を失います。乾燥インゲン豆を食べる際には、通常の調理法である、十分に水に浸して戻した後、沸騰状態で柔らかくなるまで十分に加熱するようにしてください。

生活用品全般 食品・飲料

モロヘイヤの種やさやには毒素が含まれていると聞いたのですが・・・
Q

モロヘイヤの種やさやには毒素が含まれていると聞いたのですが・・・



A

モロヘイヤやシナノキ科の植物で、中東、アフリカ、インド、東南アジア地域などで広く栽培されています。モロヘイヤの種やさやには、ストロフェチジンという強心配糖体が含まれることが知られています。ストロフェチジンはかつてアフリカで矢毒として用いられた毒成分で、食べるとめまいや嘔吐などの中毒症状を呈します。食用にされている葉には毒成分は含まれないと言われており、市販されているモロヘイヤの葉や健康茶からは検出されていません。家庭菜園などでモロヘイヤを栽培する時は、収穫時期に留意し、種子やさやを食べないよう注意してください。また、市販されている種にも毒成分が含まれていますので、子どもが誤食しないよう注意が必要です。

生活用品全般 食品・飲料

銀杏を一度に沢山食べると中毒を起こすと聞いたのですが・・・
Q

銀杏を一度に沢山食べると中毒を起こすと聞いたのですが・・・



A

銀杏は一度に多く食べると、嘔吐、下痢、呼吸困難、けいれんなどの中毒を起こすことがあります。有毒成分は長い間不明でしたが、最近になって、4’-メトキシピリドキシンであることが明らかになりました。4’-メトキシピリドキシンは、脳内の神経伝達物質の生成に重要な役割を担うビタミンB6と似た構造を持っており、摂取するとビタミンB6の働きを阻害し、数時間のうちにビタミンB6欠乏症となり、中毒になると考えられています。日本中毒情報センターの情報によれば、経口中毒量は小児で7~150個、成人で40~300個となっています(http://www.j-poison-ic.or.jp/ippan/M70067_0100_2.pdf)。個人差が大きいようですが、小児に食べさせるときは特に注意が必要です。

生活用品全般 食品・飲料

ジャガイモに含まれる毒素による食中毒を防ぐにはどうしたらいいの?
Q

ジャガイモに含まれる毒素による食中毒を防ぐにはどうしたらいいの?



A

ジャガイモの芽(芽とその芽の根元)や皮(特に光が当たって緑色になった部分)には、天然の毒素であるソラニンやチャコニンが多く含まれています。そのため、これらを多く含むジャガイモを食べると、吐き気や下痢、嘔吐、腹痛、頭痛、めまいなどの症状が出ることがあります。特に、家庭菜園などで作られた未熟で小さいジャガイモは、ソラニンやチャコニンを多く含んでいることがあるので注意が必要です。食中毒を防ぐには、①ジャガイモの芽は根元を含めて完全に取り除く(多少皮より内側の部分も含めて多めに除く)、②ジャガイモの皮をむく。特に、緑色になっているジャガイモは、深くむく(皮より内側の部分も含めて緑色になっている部分は全て取り除く)、ようにしてください(http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin.html)。

生活用品全般 食品・飲料

カフェインを摂りすぎると身体に悪いの?
Q

カフェインを摂りすぎると身体に悪いの?



A

カフェインは、コーヒー、紅茶、緑茶などの日常的に摂取する食品に含まれています。また、コーラなどの清涼飲料水にも含まれており、特に、エナジードリンクや眠気覚まし用の清涼飲料水には、コーヒー、紅茶、緑茶などより多くのカフェインを含有する製品もあります。カフェインは中枢神経を興奮させて体を活性化させる作用があるため、仕事の合間にコーヒーなどを飲むと頭がすっきりしたり、眠気を覚ましたりといった効果が期待できます。しかし、多量に摂取すると、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠などの症状が現れ、消化管系の刺激により下痢や吐き気をもたらすなどの中毒症状を呈し、死亡事故も報告されています。日常的にコーヒーやお茶を飲むだけならば、有害な症状が現れることはまずないと見ていいようですが、カフェイン含有量の多い、エナジードリンクや眠気覚まし飲料を摂るときには注意が必要です。厚生労働省は“食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A”(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html)の中で、「いわゆるエナジードリンクなどは、缶やビン1本あたりにすると、コーヒー2杯分に相当するカフェインを含むものもありますので、製品に記載されている表記をよく読み、子ども、妊婦、授乳中の方、カフェインに敏感な方などは飲用を控えることや、他のカフェインを含有する製品と併せて摂取しないことのほか、1日に何本も飲まないように注意しましょう。また、カフェインを含有する医薬品を服用する場合は、多量のカフェインを一度に摂取することから、カフェインを含有する飲料と同時に服用しないように注意喚起がなされていますので、添付文書をよく読み、用法・用量をよく守って服用してください。なお、カフェインを多く含む清涼飲料水とお酒(アルコール)の同時摂取について、米国疾病予防管理センター(CDD)は、カフェインがアルコールによる機能低下を隠すことにより、アルコールを飲みすぎてしまい、結果としてアルコールによる健康への影響を受けやすくなると指摘しています。」と注意喚起をしています。

生活用品全般 食品・飲料 化学物質全般

揚げ物に使った食用油を廃棄する時の注意点は?
Q

揚げ物に使った食用油を廃棄する時の注意点は?



A

使用後の食用油は、揚げ物に使ったあとは炒め物で使うなどして、なるべく使い切るようにしましょう。廃棄しなくてはならない場合は、少量なら新聞紙、古布などに吸わせて、量が多い場合は市販の凝固剤や吸収剤などを使い、燃えるごみに出すとよいでしょう。シンクに捨てるのは、パイプ詰まりの原因を作るだけでなく、生活環境を壊す一因になりますので厳禁です。また、食用油は酸素に触れると酸化反応を起こし、その際に熱が発生します。この熱が蓄積されると高温状態となり自然発火することがあり注意が必要です。自然発火に至るには、①食用油と空気(酸素)の接触面積が大きい、②温度が高く酸化反応が進みやすい、③通気が悪く、蓄熱して温度が上昇しやすい、といった条件が揃う必要があります。食用油を高温で、紙や布に吸わせて、そのまま積み重ねておいておいたり、ゴミ箱に捨てたりすると、酸化熱が継続的に発生し、蓄熱して自然発火するおそれがあります。必ず冷ました状態で処理するようにしてください。また、油処理製品には処理に適した油温等について使用上の注意が記載されていますので、よく読んで正しく使うようにしてください。

生活用品全般 食品・飲料

天ぷら火災を起こさないために注意することは?
Q

天ぷら火災を起こさないために注意することは?



A

天ぷら油による火災は、鍋に火が入って起こると思われがちですが実は違います。天ぷら油などの食用油は、その温度が約360~380℃以上になると火種がなくとも自然に発火する性質があります。このため、天ぷら火災の多くは、天ぷらや揚げ物をしているときに、来客や電話等でその場を離れるなど、ちょっとした油断が原因で発生しています。家庭では少ない油量で調理することが多く、約5分程度で揚げ物に適した180℃に達します。そのまま放置すると約10分で白煙が立ち始め、約20~30分で発火してしまいます。調理中、加熱したまま油の側を離れるのは厳禁。台所を離れるときは、必ず火を消すよう習慣づけましょう。

生活用品全般 食品・飲料

飲みかけのペットボトル飲料を室内に置いていたら容器が膨らんできたけど何故?
Q

飲みかけのペットボトル飲料を室内に置いていたら容器が膨らんできたけど何故?



A

開封後に混入した菌が、清涼飲料水に含まれる糖などを栄養分に繁殖し、炭酸ガスを発生させることがあります。これにより、内圧が上昇し容器が膨らんだものと思われます。このまま菌の繁殖が進むと更に内圧が上昇し、容器が破裂することもあます。また、開封するときに液が噴き出すことがありますのでご注意ください。

生活用品全般 食品・飲料

ペットボトル飲料を飲みきれなかった時はどうしたらいいの?
Q

ペットボトル飲料を飲みきれなかった時はどうしたらいいの?



A

しっかりキャップを締め、冷蔵庫で保管し、なるべく早く飲みきるようにしてください。一度開けた飲料には様々な雑菌が入る恐れがあります。直接口をつけて飲んだ場合だけでなく、コップ等に移して飲んだ場合でも、空気中の雑菌は混入します。開封後、常温で長く置くと風味が落ちるだけでなく、雑菌が繁殖し衛生的にも好ましくありません。常温で放置せず、冷蔵庫に入れ、なるべく早く飲みきるようにしましょう。保管していた飲料が、①いつもと違うおかしな味やニオイがする、②浮遊物がある、③濁ったり、分離している、④容器が膨らんでいる等の異常がみられる時は、中身が劣化している可能性がありますのでご注意ください。

生活用品全般 食品・飲料

リンゴと一緒に置くと他の果物が傷みやすいのは何故?
Q

リンゴと一緒に置くと他の果物が傷みやすいのは何故?



A

リンゴから放出される、「エチレン」という化学物質が原因です。 エチレンは、自然界にごく普通に存在する、かすかににおいのある気体です。 エチレンは果物を成熟させる植物ホルモンでもあり、成熟だけでなく落葉にも関係する物質です。果物は自分でエチレンを出して熟成していきます。 また、果物は熟す前に収穫しても、そのまま成熟を続けます。この現象は追熟と呼ばれ、やはり果物自身が出すエチレンの影響によるものです。 エチレンは果物によって発生量が異なります。リンゴは果物の中でもエチレンの発生量が多い部類に分けられます。このため、リンゴと一緒に置いておいた果物は、リンゴから発生するエチレンの影響により成熟しやすくなるのです(リンゴ以外では、パッションフルーツ、チェリモヤなどがエチレンの発生量が多い部類の果物です)。このように果物の成熟を促すエチレンですが、そのままにしておくと成熟をさらに進め、老化を招き、果物を傷めてしまいます。

生活用品全般 食品・飲料

食品や飲料の「賞味期限」と「消費期限」の違いは?
Q

食品や飲料の「賞味期限」と「消費期限」の違いは?



A

「賞味期限」とは、未開封の状態で、製品に表示されている方法で保存したとき、おいしく飲食できる期限のことです。賞味期限を過ぎたからといって、直ぐに商品の安全性に問題が生じる訳ではありません。しかし、風味が落ちることがあるので、期限内に飲食することが推奨されています。一方「消費期限」は、未開封の状態で、かつ製品に表示されている方法で保存したとき、安全に食べることができる期限のことです。このため、食品衛生上の点から、「消費期限」を過ぎたら飲食しないようにする必要があります。品質の劣化がはやい食品には「消費期限」、品質の劣化しにくい食品には「賞味期限」が表示されています。

生活用品全般 食品・飲料

有機農産物とはどのようなものですか?
Q

有機農産物とはどのようなものですか?



A

日本農林規格(JAS)の定義では、「種まきや植付け前2 年以上(果樹や茶などの多年生作物については収穫前3 年以上)の間、禁止されている農薬や化学肥料を使用していない田畑で栽培する」等の一定の基準に従い生産された農産物(飲食料品に限る)を「有機農産物」としています。そして登録認定機関の認定を受けた有機農産物には「有機JAS マーク」が付けられ、このマークがなければ「有機(オーガニック)」と表示してはならないことが、「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS 法)」で定められています。

生活用品全般 食品・飲料 関連法規

食品保存剤ってどんなもの?
Q

食品保存剤ってどんなもの?



A

食品保存剤は、食品のカビの発生や食品の変質を防ぐ目的で、さまざまな食品包装内に入れられています。一般に、包装内の酸素を減らすことによってカビの増殖を防いだり食品が酸素と結びついて変質するのを防いだりするものを「脱酸素剤」といい、包装内の水分を減らすことによって食品が湿気を帯びるのを防ぐものを「乾燥剤」といいます。脱酸素剤には、鉄粉を主成分とするものがおもに使用されています。これは鉄が酸素と結びつきやすいからなのですが、実は鉄が酸素と結びつくときには熱が生じます。通常は時間をかけてこの反応が進むため、熱も少しずつ放出されて、触っても熱さを感じることはありません。しかし、開封時に急に多量の酸素に触れると、急速に反応して手で感じられるくらい熱くなることがあります。知らないと驚くでしょうが、火傷をするような温度になることは考えにくく、しばらくすれば自然に冷めるでしょう。むしろ危険なのは、食品と一緒に電子レンジで温めてしまうと、中の水分が膨張して袋が破裂したり、金属ですので火花が散ったりする可能性があるので、注意してください。一方、乾燥剤にはシリカゲルや生石灰を主成分とするものがおもに使用されています。シリカゲルは、家庭用の小さな包装単位の量くらいなら誤って食べても中毒の心配はありませんが、まれに口の中がただれることがあるほか、粒状のものの場含、食道の壁に付着して炎症を起こすことがあります。水分を取らせて様子を見て、異常があれば医師の診察を受けてください。生石灰は、一度に大量の水がかかると発熱するほか、強アルカリ性のため、飲み込むと喉や胃などの粘膜がただれる恐れがあります。生石灰乾燥剤の包装には一般に防水透湿加工が施されていますが、袋の中の乾燥剤を誤って食べた場合は、吐かせるとかえって危険ですので、コップ1~2杯の水か牛乳を飲ませて応急処置をした後、至急、医師の診察を受けてください。また皮膚に接触した場合、長時間放置すると化学やけどを起こす恐れがあるほか、眼に入った場合、手当てが遅れると失明する恐れもあるため、すぐに多量の水で洗い流し、早めに受診してください。

生活用品全般 食品・飲料 除湿剤・乾燥剤

クレオソート油の人体への影響は?
Q

クレオソート油の人体への影響は?



A

木材の防腐剤として建築物の土台などに塗布されるクレオソート油は、目や皮膚に対する刺激性が強い上、高濃度の蒸気を吸入すると、呼吸困難、吐き気、めまい、貧血、食欲不振等の症状を起こす恐れがあります。また、継続的に皮膚に接触した場合に発がんの恐れがあるベンゾ[a]ピレン等の物質が含まれていることから、国土交通省は2003年3月に「公共建築工事標準仕様書」を改訂し、建物の内装(床・壁・天井)を対象とする公共建築工事への使用を禁止しています。さらに2004年6月には厚生労働省が、家庭用品中の有害物質の含有量等を定めている「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」の規制の対象として、クレオソート油を含有する家庭用の木材防腐剤および木材防虫剤、ならびにクレオソート油及びその混合物で処理された家庭用の防腐木材及び防虫木材を新たに追加しました。発がん性等が懸念される物質が含まれているといっても、いったん木材に浸透したクレオソート油については、その成分が空気中に大量に飛散し続けるとは考えにくいでしょう。ただし、クレオソート油には独特の強い臭いがあるため、微量でも蒸発していると、人によっては、むしろその臭いで頭が痛くなったり気分が悪くなったりすることがあります。臭いや化学物質に敏感な人は特に、居室の周辺への使用は避け、塗布作業中は換気状態や風向きにも十分配慮してください。

住まいに関連した製品、自動車関連製品 その他 関連法規

テレビやパソコンの画面のお手入れはどうしたらいいの?
Q

テレビやパソコンの画面のお手入れはどうしたらいいの?



A

テレビやパソコンの画面は、表面を樹脂コーティングしてあります。洗剤やアルコール、シンナーなどをつけて拭くと、コーティングがはがれて画面にムラが出ることがあります。一般的には、柔らかい布(綿・ネル地・クリーニングクロスなど)で軽くふき取る方法や、中性洗剤を水で薄めた液(1%程度)に浸した布を固く絞ってふき取り、その後乾いた布で仕上げ拭きをする、などの方法が推奨されています。製品によっても違いがあるようですので、取扱説明書をよく見て、注意事項を守ってお手入れするようにしましょう。

住まいに関連した製品、自動車関連製品 家電製品

食器洗い乾燥機に手洗い用の台所用洗剤を使ってもいいの?
Q

食器洗い乾燥機に手洗い用の台所用洗剤を使ってもいいの?



A

食器洗い乾燥機に手洗い用の台所用洗剤を使うと、大量の泡が発生し、水漏れや故障の原因になります。必ず食器洗い乾燥機専用洗剤を使うようにしてください。食器洗い乾燥機は温水をノズルから勢いよく噴射することで食器の汚れを落します。泡の発生は水漏れの原因になるだけでなく、噴射水の勢いを弱めてしまうため、汚れ落ちも悪くなります。このため、使われる洗剤は泡立ちのない専用設計のものになっています。

住まいに関連した製品、自動車関連製品 家電製品 洗剤・洗浄剤

IHクッキングヒーターから出る電磁波は健康に影響ないの?
Q

IHクッキングヒーターから出る電磁波は健康に影響ないの?



A

電磁波は、太陽光線、地磁気、雷、静電気放電などでも発生し、自然界にも存在するものです。一般社団法人日本電機工業会(JEMA)によれば、IHクッキングヒーターでの調理時に生じる電磁波は、現在最も信頼できる国際的な機構である国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)が制定したガイドライン値を大幅に下回っているとのことです。JEMAが詳しい情報を出していますのでご参照ください(https://www.jema-net.or.jp/Japanese/ha/ih/q_a.html)。

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IHクッキングヒーターは加熱に火を使わないのに調理中に火が出ることがあるのですか?
Q

IHクッキングヒーターは加熱に火を使わないのに調理中に火が出ることがあるのですか?



A

調理に使われる食用油の発火点は340~360℃で、この温度を超えると自然に発火します。IHクッキングヒータは温度センサーなどで高温になりすぎないように制御されていますが、使い方によっては発火点を超えてしまうおそれがあります。揚げ物をするときには、油の温度が上がり過ぎないように、①調理中は本体のそばから決して離れない、②メーカー指定の油量を守って調理する、③必ず「揚げ物キー」や「揚げ物コース」を選んで使用する、④取扱説明書記載の鍋を使用する、⑤鍋は過熱部の中央に置いて使用する、等の注意が必要です。また、炒め物・焼き物をするときには、油量が少なく、温度が急激に上昇しやすいので、①調理中は本体のそばから決して離れない、②予熱の火力は弱めにし、加熱しすぎないよう注意する等の注意が必要です。一般社団法人日本電機工業会が「IHクッキングヒーターを快適に使うためのQ&A」という啓発パンフレットを出していますので参考にして下さい(https://www.jema-net.or.jp/Japanese/ha/ih/ihcookingheater.pdf)。

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美容オイルが付着した洗濯物を洗濯乾燥機で乾燥すると発火の危険があると聞いたのですが本当ですか?
Q

美容オイルが付着した洗濯物を洗濯乾燥機で乾燥すると発火の危険があると聞いたのですが本当ですか?



A

美容オイルに限らず、油分の付着した洗濯物を、洗濯乾燥機やタンブラー乾燥機で乾燥させると、自然発火し、火災につながるおそれがあります。多量に油分が付着した洗濯物は、洗濯後も油分が取りきれずに残留しているので注意が必要です。発火の原因は、洗濯物に残留している油分が、乾燥による熱風で酸化反応を起こし、発熱することに由来します。乾燥中の発火以外にも、乾燥後、取り出した後でも長時間放置すると、残った油分の酸化反応が進み、蓄熱されて発火に至る事もあります。一般社団法人日本電機工業会は、注意すべき油類として、ボディオイル、エステ系のオイルなどの美容オイル、食用油、機械油、動物系油、ドライクリーニング油、ベンジン、シンナー、ガソリン、樹脂(セルロース系)などを挙げて注意喚起しています(https://www.jema-net.or.jp/Japanese/ha/sentakuki/dry_anzen.html)。

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電子レンジの汚れを放置すると火災になるって本当ですか?
Q

電子レンジの汚れを放置すると火災になるって本当ですか?



A

電子レンジの庫内やドア部に食品カスが付着したまま使用すると、炭化してスパークが発生し、発煙・発火するおそれがあります。電子レンジの庫内はこまめに掃除するようにしましょう。もし、庫内で発煙・発火してしまった時は、電源プラグを抜いて、火が消えるまではドアを開けないようにしてください。ドアを開けると空気が入り、炎が大きくなることがあり危険です。また、ドアのガラスは高温になっていることがあるため、水をかけないようにしてください。水をかけることでガラスが割れ、割れたガラスで怪我をするおそれがあります。

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電子レンジで飲みものを温める時に 『突沸』 を防ぐにはどうしたらいいの?
Q

電子レンジで飲みものを温める時に 『突沸』 を防ぐにはどうしたらいいの?



A

突沸とは、加熱された液体が突然激しく沸騰する現象です。通常、液体を温めると、熱源に近いところの液温が沸点(水であれば100℃)に達し、水蒸気でブクブクと泡立ち始め、やがて液体全体が激しく泡立つようになります。しかし、まれに、液温が沸点に達してもブクブクと泡が出ないことがあります。この状態を過加熱状態と言います。この過加熱状態はとても不安定なので、何らかの刺激が加わると、突然、爆発したように沸騰し、一気に液が吹き上がります。この現象が突沸です。突沸はどんな液体でも起きる可能性がありますが、常に起こる訳ではなく、加熱される液体(牛乳、豆乳、コーヒー、またスープ・カレーなどのとろみのある食品で起きやすい)や容器、過熱方法など、いろいろな条件が重なった場合に発生します。電子レンジの場合、液全体が均等かつ急速に加熱されるため、コンロなどでの直火の加熱に比べ、過加熱状態になりやすく、突沸を起こしやすいと言われています。庫内で加熱中に突沸を起こす場合もありますが、過加熱状態の飲みものを取り出す際の振動、スプーン等での攪拌、砂糖などの固形物の投入がきっかけとなって、後から突沸が発生することもあり、大変に危険です。電子レンジ加熱による突沸を防ぐには下記の事柄にご注意ください。◆温めすぎに注意!(沸点以上に温めなければ突沸は起きません):自動のあたため加熱(「あたためボタン」など)を使うと温めすぎてしまうことがあります。専用の温め機能(「飲みものボタン」など)を使うようにしましょう。手動で温める場合、加熱時間は控えめに、電子レンジの取り扱い説明書に従って温めましょう。◆温めすぎた、と思ったらすぐに取り出さず、そのまま1~2分冷ます!(過加熱状態の時は刺激を与えない):過加熱状態になっていると、取り出した際の振動や攪拌、砂糖などを入れることによる刺激で突沸することがあります。液温が沸点以下になるまで冷ましましょう。沸点以下であれば突沸が起こることはありません。

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電子レンジで使える容器と使えない容器を教えて。
Q

電子レンジで使える容器と使えない容器を教えて。



A

ガラス容器は耐熱性ガラスのものが使えます。耐熱性のないものは使えません。クリスタルガラス、カットガラス、強化ガラスなども使えません。プラスチック容器は耐熱温度140℃以上のものが使用可能です。ただし、砂糖・油分の多い料理など高温になる食品には使えません。耐熱温度が140℃以下のプラスチック容器は使用不可です。また、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂はそのものがマイクロ波を吸収して発熱してしまい、発煙・発火のおそれがあるため使用できません。ラップも耐熱温度が140℃以上のものであれば使えます。ただし、砂糖・油分の多い料理など高温になる食品には使えません。金属容器、金串、金網、アルミホイルなどは原則として使用できません。陶器、磁器は使えます。ただし、ひび、金銀の模様、内側に色絵のある器は傷めたり、火花がでるため使用できません。漆器、竹、木、籐、紙製品は焦げたり、塗りがはがれたり、ひび割れすることがあり使えません。

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乾電池の液漏れを防ぐにはどのようなことに気をつければいいの?
Q

乾電池の液漏れを防ぐにはどのようなことに気をつければいいの?



A

乾電池の液漏れの原因としては次のような事柄が考えられます。 ①電池の寿命が来ているのに電気製品の中に入れたままにしておく。 ②スイッチを入れたままで放置する。 ③充電が禁止されている乾電池を充電する。 ④プラスとマイナスを間違って電気製品に入れる。 ⑤銘柄や種類がちがう電池を混ぜて使用する。 ⑥古い電池と新しい電池を混ぜて使用する。 ⑦間違ってショートをさせる。 このような使い方をすると、乾電池の内部でガスが発生し、このガスの圧力で電池の中で固められていた電解液が電池の外に押し出され、液もれの原因となります。 また、乾電池が発熱したり爆発したりすることもあります。 乾電池、見かけは小さくても、中は化学工場です。注意を守ってお使いください。

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乾電池が液漏れしたときはどうしたらいいの?
Q

乾電池が液漏れしたときはどうしたらいいの?



A

電池はプラス・マイナスそれぞれの電極となる二つの物質と、電解液(電気を通すことのできる液体)とからできています。この電解液は、電池の種類によっては皮膚や粘膜を傷つけることがあります。電池から漏れて皮膚についた場合は、多量の水で十分洗浄して様子を見て、異常があれば医師の診察を受けてください。目に入った場合は、こすらずに直ちに多量の水で15分以上洗眼し、早めに眼科を受診してください。特にアルカリ乾電池とボタン電池には、電解液として強アルカリ性の水酸化カリウムや水酸化ナトリウムが使用されているため、手当てが遅れると化学やけどを起こしたり失明したりする恐れがあります。

住まいに関連した製品、自動車関連製品 家電製品

リチウムイオン電池を廃棄するときはどうしたらいいの?
Q

リチウムイオン電池を廃棄するときはどうしたらいいの?



A

リチウムイオン電池は小型充電式電池に該当し、「資源有効利用促進法」により電池の製造メーカー、電池を利用した機器メーカー、輸入業者等に回収、資源化が義務付けられています。回収はリサイクルに協力している店舗で行われており、一般社団法人JBRCのホームページにリサイクル協力店のリストが掲載されています(https://www.jbrc.com/recycle/kensaku.html)。また、携帯電話・スマートフォンの小型充電式電池の回収はモバイル・リサイクル・ネットワークなどで推進されており、各社のショップ等で実施されています(http://www.mobile-recycle.net/)。※リチウムイオン電池が内蔵されたモバイルバッテリーを一般ごみとして廃棄すると、ごみ清掃車の回転板で圧縮されて発火し、ごみ清掃車の火災になることがあります。廃棄の際は必ず、リサイクルに出すようにしてください。

住まいに関連した製品、自動車関連製品 家電製品

リチウムイオン電池やそれを使用した製品を使う時の注意点は?
Q

リチウムイオン電池やそれを使用した製品を使う時の注意点は?



A

リチウムイオン電池には、内部ショート、過充電、過放電から電池を守る保護回路が組み込まれています。しかし、間違った使い方や乱暴な使い方等が思わぬ事故を招くことがあります。何らかの原因で内部ショートが起こると、異常発熱したり破裂し、可燃性の電解液に引火すると激しく燃え上がります。さらに周辺に可燃性の物がると燃え広がって周辺を焼損することもあります。リチウムイオン電池を搭載した製品を使う際には次のような事に注意しましょう。①リコール対象製品かどうか確認する:リコール情報は下記で確認できます(http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/recall_new/index4.html)。②衝撃を与えない:リチウムイオン電池は外部からの衝撃により、へこむなどすると内部ショートを起こし、激しく発火します。落とす、ぶつける等に気をつけるのはもちろんのこと、スマートフォンなどをおしりのポケットに入れたまま座って荷重を掛けるのも好ましくありません。③水濡れ注意:リチウムイオン電池を水、海水、ジュースなどの液体で濡らさない。保護回路が壊れ、発熱、破裂、発火の原因になります。④高温になるところに置かない:自動車のダッシュボードや窓際など直射日光の当たる場所、炎天下駐車の車内など、高い温度になるところで充電しない。高温になると危険を防止するための保護機構が働き、充電できなくなったり、保護回路が壊れて発熱、破裂、発火の原因になります。⑤分解や改造などをしない:リチウムイオン電池を搭載した製品は、容易にバッテリーパックが取り外せない構造になっているものが多くあります。無理にこじ開けると、バッテリーパックに傷がつき、内部ショートし発火の恐れがあります。また、バッテリーパックの配線を改造するような行為も保護回路が正常に働かなくなるなどして危険です。⑥充電器やACアダプターは機器を購入した時に付属しているものかメーカー指定のものを使用する:指定以外の充電器、ACアダプターで充電すると、充電条件が異なるため、発熱等の原因となります。接続部が合致するからといって、充電電圧等を確認せずに使用するのは危険です。⑦使用中に異常を感じたら使用を中止し、購入店または製造・輸入業者の窓口に相談する: 充電できない/充電中に熱くなる/異臭がする/外装やバッテリーパックが膨張し変形している/落とす、ぶつけるなどして一部が変形している/不意に電源が落ちる等、おかしいなと思ったら使用を中止し、購入店または製造・輸入業者の窓口に相談するようにしてください。

住まいに関連した製品、自動車関連製品 家電製品

子どもが誤ってボタン電池を飲み込んでしまった。どうしたらいいの?
Q

子どもが誤ってボタン電池を飲み込んでしまった。どうしたらいいの?



A

飲み込んだボタン電池が消化菅に接触して電流が流れると、電気分解によりマイナス極側にアルカリ性の液体が作られます。このアルカリ性の液体はタンパク質を溶かす性質があり、短時間に消化菅の壁に損傷を及ぼすことがあります。ボタン電池を飲み込んだ場合は、直ちに医師の診察を受けるようにしてください。

住まいに関連した製品、自動車関連製品 家電製品

家具から放散されるホルムアルデヒドに規制はありますか?
Q

家具から放散されるホルムアルデヒドに規制はありますか?



A

家具から放散する化学物質を規制する法律は特にありませんが、日本農林規格(JAS)や日本工業規格(JIS)で、合板・塗料・接着剤などのホルムアルデヒドの放散量についての規格が定められており、放散量が少ない順に“F☆☆☆☆”“F☆☆☆”・・・などと表示される場合があります。また、(一社)日本家具産業振興会でも、合板・繊維板・パーティクルボード・接着剤には“F☆☆☆☆”または“F☆☆☆”のものを、また塗料を使用する場合はホルムアルデヒドを含まない塗料を使用している家具に、「室内環境配慮マーク」を表示しています。しかし、これらの表示は、家具全体の化学物質の放散量を示すものではありません。また、臭いの感じ方や化学物質に対する感受性には個人差があり、人によっては微量の物質に過敏に反応してしまうこともあります。家具を購入する際は、ホルムアルデヒド以外にも、材質や加工方法等についてできるだけ詳しい情報を販売店等に問い合わせるとともに、臭いや化学物質に特に敏感な人は、できれば直に現物を確認した上で購入する方がよいでしょう。

住まいに関連した製品、自動車関連製品 家具

家具からの化学物質の放散が心配なのですが・・・
Q

家具からの化学物質の放散が心配なのですが・・・



A

家具から放散する化学物質による室内空気汚染をお疑いの場合は、保健所等に依頼して、室内の化学物質濃度を測定してみることをお勧めします。測定方法や誤差によって若干の数値の変動も考えられますが、厚生労働省が定めている指針値(現時点で入手可能な毒性に係る科学的知見から、人間がその濃度の空気を一生涯にわたって摂取しても、健康への有害な影響は受けないであろうと判断される値)と比較して濃度が高いとき(人によっては、微量の物質に過敏に反応してしまうこともあります)は、対策としてはやはり徹底した換気が一番です。しかし、臭いの感じ方や化学物質に対する感受性には個人差があり、あまり我慢を続けて、体の具合が悪くなるといけませんので、可能なら家具をしばらく別の場所で保管するか、販売店と交渉して預かってもらう、または交換や返品が可能かお尋ねください。また、体調に不調を感じたときは、他の病因なども視野に入れて、まずは不調を感じる部位の専門医にご相談ください。なお、家具等の購入に際しては、販売店等を通じて、事前に材質等を確認するようお勧めします。木質系建材等については、日本農林規格(JAS)や日本工業規格(JIS)で、“シックハウス”の原因物質の一つとされているホルムアルデヒドの放散量に関する規格が定められていますので、それらを参考にされるとよいでしょう。ただし、化学物質に対する感受性には個人差があり、人によっては微量の物質に過敏に反応してしまうこともあるほか、ホルムアルデヒド以外の化学物質が原因となっている可能性も考えられるため、特に臭いや化学物質に敏感な人は、できれば直に現物を確認した上で購入する方がよいでしょう。

住まいに関連した製品、自動車関連製品 家具

クレオソート油とは?
Q

クレオソート油とは?



A

クレオソート油とは、コールタールを蒸留して得られる黄色から暗褐色の液体で独特の強いにおいがあります。用途としては、ほとんどがカーボンブラック(タイヤ等のゴム製品に補強剤として使用される)の原料に用いられ、残りが木材防腐・防虫剤として用いられています。クレオソート油で防腐・防虫処理をされた木材は、古くから電柱や鉄道の枕木に、現在では外構材などの建築材、公園の階段木材、樹木の支柱や垣根などに使用されています。クレオソート油は発がん性が指摘されており、『有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律』で、含有成分のうち、ジベンゾ〔a,h〕アントラセン、ベンゾ〔a〕アントラセン、ベンゾ〔a〕ピレンの3種が有害物質に指定され、家庭用防腐剤は含有量を各10ppm以下にすること、および家庭用の防腐木材及び防虫木材は3ppm以下にすることが定められています。『有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律』に対応した製品は『クレオソートR』という名称で販売されています。

住まいに関連した製品、自動車関連製品 住宅・建材 化学物質全般

シックビル症候群とは?
Q

シックビル症候群とは?



A

シックビル症候群(シックビルディング症候群とも言う)はシックハウス症候群と同意です。シックビル症候群は、1980年代に欧米でビルの中にいる人の多くが、同時期にからだの不調を訴え社会問題となったもので、1970年代の二度にわたる石油ショックを受けて、省エネルギー対策の観点から、空調システムの運転が抑制されたため換気が不足し、室内空気が汚染されたことが原因とされています。日本では、住宅(ハウス)で多発したシックビル症候群であることから、シックハウス症候群と呼ばれるようになりました。

住まいに関連した製品、自動車関連製品 住宅・建材

シックハウス問題に関連して厚労省が室内濃度指針値を定めている13物質は、どのような製品に含まれているの?
Q

シックハウス問題に関連して厚労省が室内濃度指針値を定めている13物質は、どのような製品に含まれているの?



A

厚生労働省が出している「室内空気中化学物質についての相談マニュアル作成の手引き」(http://www.mhlw.go.jp/houdou/0107/h0724-1d.html)によれば、次のようなものが室内空気汚染の原因になり得るとされています。①ホルムアルデヒド;室内空気汚染の主な原因として推定されるのは、合板や内装材等の接着剤として使用されている尿素(ユリア)系、メラミン系、フェノール系等の接着剤からの放散(未反応物もしくは分解物)です。建材だけでなく、これらを使用した家具類も同様です(木製家具、壁紙、カーペット等)。また、喫煙や石油やガスを用いた暖房器具の使用によっても発生する可能性があります。 ②トルエン、③キシレン、④エチルベンゼン;接着剤や塗料の溶剤及び希釈剤等として、通常は他の溶剤と混合して用いられています。室内空気汚染の主な原因として考えられるのは、内装材等の施工用接着剤、塗料等からの放散です。建材だけでなく、これらを使用した家具類も同様です。 ⑤パラジクロロベンゼン;家庭内では衣類の防虫剤やトイレの芳香剤等として使用されています。 ⑥スチレン;ポリスチレン樹脂、合成ゴム、不飽和ポリエステル樹脂、ABS樹脂、イオン交換樹脂、合成樹脂塗料等に含まれる高分子化合物の原料として用いられています。これらの樹脂を使用しているもの(断熱材、浴室ユニット、畳芯材等の他様々な家具、包装材等)に未反応のモノマーが残留していた場合には、室内空気中に揮散する可能性があります。 ⑦フタル酸ジ-n-ブチル;主に塗料、顔料や接着剤に、加工性や可塑化効率の向上のために使用されています。 ⑧クロルピリホス;有機リン系の殺虫剤であり、家庭内では防蟻剤として使用されています。 ⑨テトラデカン;工業的には灯油留分をさらに精製して生産されています。従って灯油はテトラデカンの主要な発生源になり得ます。また、塗料等の溶剤に使用されることがあります。 ⑩フタル酸ジ-2-エチルヘキシル;代表的な可塑剤として、壁紙、床材、各種フィルム、電線被覆等様々な形で汎用されています。⑪ダイアジノン;有機リン系の殺虫剤であり、主に殺虫剤の有効成分として用いられています。 ⑫アセトアルデヒド;エタノールの酸化により生成され、ヒト及び高等植物における中間代謝物でもあるため、様々な食物やアルコールを含むもの、またヒトそのものも発生源になり得ます。また、喫煙により発生することも知られています。ホルムアルデヒド同様一部の接着剤や防腐剤に使用されている他、写真現像用の薬品としても使用されています。 ⑬フェノブカルブ;カーバメート系の殺虫剤です。水稲、野菜などの害虫駆除に用いられますが、家庭内では防蟻剤として用いられています。防蟻剤用として特化した製品は、高濃度で揮発しないようマイクロカプセル化されており、土壌に適切に処理された場合、室内への放散は低いものと思われます。

住まいに関連した製品、自動車関連製品 住宅・建材

化学物質の室内濃度指針値にあるTVOCとは何ですか?
Q

化学物質の室内濃度指針値にあるTVOCとは何ですか?



A

TVOCとは、総揮発性有機化合物(Total Volatile Organic Compounds)の略称です。厚生労働省によれば、「個別VOC指針値はリスク評価に基づいた健康指針値であり、その濃度以下であれば通常の場合そのVOCは健康への悪影響は起さないと推定された値である。しかしその濃度以下であればその空気質が快適で安全ということでは決してなく、実際には複数のVOCsが存在することから、他のVOCについても順次健康指針値を決めていかなければならない。しかしそれには多大な時間を有すること、またその間に指針値を決めていない有害物質による汚染の進行を未然に防ぐ目的から、VOC全体としての空気中濃度の目安を示して、個別VOC指針値を補足することが重要であると判断した。その際、TVOCとしてのリスク評価を行うにはデータが不足していることから、国内における室内VOC濃度の実態調査の結果を用いて、合理的に達成可能な限り低い範囲において暫定目標値を決定した次第である。従って個別VOC指針値とTVOC暫定目標値は、現時点ではそれぞれ独立して扱われるべきものである。」とあり、室内空気質のTVOC暫定目標値は400μg/m3 とされています。

住まいに関連した製品、自動車関連製品 住宅・建材

化学物質の室内濃度指針値とは何ですか?
Q

化学物質の室内濃度指針値とは何ですか?



A

化学物質の室内濃度指針値は、厚生労働省が、 「シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会」の中間報告書に基づき、「現時点で入手可能な毒性に係る科学的知見から、ヒトがその濃度の空気を一生涯にわたって摂取しても、健康への有害な影響は受けないであろうと判断される値を算出したもの」です。現在(2017年12月)のところ、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなど13物質について策定されています。室内濃度指針値を一時的かつわずかに超えたとしても直ちに健康への有害な影響を生ずるわけではありません。しかしながら、その化学物質による身体の不調が疑われる場合には、医師等に受診・相談することが望ましいと考えられます。

住まいに関連した製品、自動車関連製品 住宅・建材

シックハウスに関連した規制や取り組みにはどうの様なものがあるの?
Q

シックハウスに関連した規制や取り組みにはどうの様なものがあるの?



A

シックハウスに関連して、以下のような規制や取り組みがあります。 建築基準法による規制;2003年7月1日以降に着工する建物に対し、①常時換気できる設備の設置を義務づけ、②ホルムアルデヒドを発散する内装仕上げ材の面積を制限、③天井裏や床下、収納部材の内部のホルムアルデヒドの発散、流入に対する制限、④クロルピリホスを添加した建材の使用禁止、が定められています。 住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づく住宅性能表示制度;住宅性能表示制度とは、共通のルールで住宅に関する様々な性能を評価・表示する制度です。空気環境に関しては、建築基準法で規制されているホルムアルデヒド対策と換気対策の内容について評価して表示します。また、完成後に室内空気中の化学物質の濃度を実測して測定条件とともに表示します。測定の対象となる化学物質は、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンの5種類です。表示を希望した場合、ホルムアルデヒドは必ず測定され、他は選択によることとされています。 建築物衛生法による規制;事務所や店舗などの用途で一定規模以上の建築物においては、ホルムアルデヒドの量の測定が義務づけられています。 JIS、JAS等によるホルムアルデヒド放散量の等級区分表示;建築基準法におけるホルムアルデヒド規制に合わせて、JISやJAS等で、建材等からのホルムアルデヒド放散量に関する統一的な基準が設けられており、F☆☆☆☆~F☆までの等級区分で表示が行われています(☆が少ないほど放散量は少ない)。規制対象となる建材は合板、木質系フローリング、構造用パネル、集成材等の木質材料、壁紙、接着剤、断熱材、保温材、塗料等になります。 室内環境配慮マークの表示;家具についてはホルムアルデヒドの規制はありませんが、(一社)日本家具産業振興会が自主基準を設けており、家具に使われる合板、繊維板、パーティクルボードおよび接着剤がF☆☆☆またはF☆☆☆☆のもので、塗料にホルムアルデヒドを含まないものを使用している場合「室内環境配慮マーク」の表示を行っています。

住まいに関連した製品、自動車関連製品 住宅・建材 関連法規

シックハウス症候群とは?
Q

シックハウス症候群とは?



A

シックハウス症候群とは、住宅の高気密化の進行に伴い、住宅建材から発生する化学物質などによる室内空気汚染に端を発する様々な健康影響の総称です。その代表的な症状は、①皮膚、目、咽頭、気道などへの刺激症状、②全身倦怠感、めまい、頭痛・頭重などの不定愁訴、です。発症の原因としては、建材や内装材などから放散されるホルムアルデヒドやトルエンなどの揮発性有機化合物(VOC)が指摘されています。また、その症状はアレルギー疾患や感染症などでも認められるものであり、ダニ、カビ、細菌などの生物的要因や、温度、湿度等の温熱環境要因の関与も指摘されています。詳しくは、厚生労働省から「健康な日常生活を送るために~シックハウス症候群の予防と対策~」というパンフレットが出ていますので、参考にされると良いでしょう(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei/dl/sick_house.pdf)。

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“シックハウス” が心配なのですが・・・
Q

“シックハウス” が心配なのですが・・・



A

新築・改築後の住宅などにおいて、化学物質を放散する建材・内装等の使用による室内空気汚染をお疑いの場合は、保健所等に依頼して、室内の化学物質濃度を測定してみることをお勧めします。測定方法や誤差によって若干の数値の変動も考えられますが、厚生労働省が定めている指針値(現時点で入手可能な毒性に係る科学的知見から、人間がその濃度の空気を一生涯にわたって摂取しても、健康への有害な影響は受けないであろうと判断される値)と比較して濃度が高いとき(人によっては、微量の物質に過敏に反応してしまうこともあります)は、どのような建材を使用して、どのような工事を行ったのか、施工業者に問い合わせるなどして汚染原因を特定し、できる限り除去しましょう。原因が特定できない場合や、発生源そのものを除去することが不可能な場合は、とにかく換気を励行してください。また、体調に不調を感じたときは、他の病因なども視野に入れて、まずは不調を感じる部位の専門医にご相談ください。なお、住宅リフォーム等を業者に依頼する際、“シックハウス対策”などといっても、化学物質に対する感受性や臭いの感じ方には個人差があるため、人によって解釈が異なる可能性もあります。それが何を意味し何を保証するのかについて、施工業者との契約の際に具体的に確認しておく必要があります。口頭でも契約は成立しますが、後になって「言った」「言わない」というトラブルになることを避けるために、特に重要と思われる事項は契約書面に記しておくのがよいでしょう。施工直後は化学物質の放散が特に多いため、入居するまでの期間を十分に取り、入居後も引き続きこまめに換気をするよう心がけるとよいでしょう。

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洗口剤と液体歯磨きはどこが違うの?
Q

洗口剤と液体歯磨きはどこが違うの?



A

洗口液も液体歯磨きも、ともに液体剤型の製品ですが、使用方法が歯ブラシによるブラッシングを行うかどうかの点が異なります。洗口液は歯ブラシを使わずに、適量、口に含んですすぐことにより、主に口臭の防止や口中の浄化をするものです。液体歯磨きは適量を口に含み、ブラッシングをする、あるいは適量を口に含み吐き出した後、ブラッシングをすることにより、口臭、むし歯の予防に加え、歯周病などの口腔疾患の予防をするものです。液体歯磨きはチューブ入りの練りハミガキと違い、細かい粒子状の清掃剤(研磨剤)を含んでいません。どちらも、使用後に水ですすぐ必要はありません。むしろ、水ですすがない方がより効果的です。ただし、洗口液や液体歯磨き剤を吐き出した後、違和感や刺激感などが気になる場合は、水で軽くすすいでください。液体剤型の製品は、「洗口液」「液体ハミガキ」のいずれかがパッケージに明記されていますので、それで区別することができます。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 その他

子どもが歯磨き剤を飲み込んでしまったけど大丈夫?
Q

子どもが歯磨き剤を飲み込んでしまったけど大丈夫?



A

歯磨き剤は医薬品医療機器等法(薬機法)の規制を受けており、薬効成分を含む医薬部外品と、薬効成分を配合しない化粧品とに分けられますが、医薬部外品の歯磨き剤は、各企業の責任において安全性を確認し、更に成分、分量、用法・用量などについて、厚生労働省の承認を得たものが販売されています。また化粧品の歯磨き剤は、各企業の自己責任で安全性が確認されたものが販売されています。一部飲み込んだ場合や長期間使用した場合の安全性、および歯ぐき、舌、口腔粘膜や歯に対する安全性には十分な配慮がなされており問題ありません。ただし、本来歯磨き剤は使用後に吐き出されるべきものですから、こどもの場合には上手に吐き出せるように、また口を十分すすげるように、おとなが指導していくようにしてください。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 その他 関連法規

メラミン樹脂製スポンジは、何故、洗剤を使わなくても汚れが落ちるの?
Q

メラミン樹脂製スポンジは、何故、洗剤を使わなくても汚れが落ちるの?



A

メラミンスポンジは、メラミン樹脂というプラスチックからできています。硬く、光沢があり、耐水性にも優れているので、家具などの表面、テーブルトップ、カウンター台などに使われる化粧板や食器(主に給食用)にも用いられています。 このメラミン樹脂をスポンジ状に加工したものが、「洗剤を使わなくても汚れが落ちる」白いスポンジの正体です。スポンジ状にすることによって、適度な弾力が生まれ表面の凹凸に入り込んだ汚れをかき出すとともに、繊維状の部分で汚れをからめ取るというわけです。また、スポンジで汚れをこすると摩擦面のメラミン樹脂が細かくくずれ、それが研磨材の働きをして汚れをこそぎ落とすのです。使っているうちにポロポロとカスが出て小さくなっていくのは、そのためです。 硬いメラミン樹脂でできているとはいってもスポンジ状になっているため耐久性は低く、使用中に破れたりちぎれたりすることがあります。また、汚れによっては、何回かこすらなければ落とすことができない場合もあります。使用するものの材質によっては傷をつけてしまうこともあるので、目立たない部分で試してから使用してください。従来のスポンジとの違いを考慮し、使用するものや場所、落とす汚れなど目的に応じて使い分けるとよいでしょう。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 その他 ゴム・プラスチック製品

次亜塩素酸水とは?
Q

次亜塩素酸水とは?



A

次亜塩素酸水の主成分は次亜塩素酸です。次亜塩素酸は強い殺菌効果や消臭効果が認められており、体内に取り込まれてもすぐに分解し残留性が低ため身体への影響は少ないと言われています。一般に次亜塩素酸水は、塩酸や塩化ナトリウム(食塩)水溶液を電気分解することで得られ、「電解水」とも呼ばれていますが、電解により得られた次亜塩素酸水は、殺菌剤として食品添加物に認定されており、成分規格や生成装置の規格が厳しく定められています。また、塩素系漂白剤の主成分である次亜塩素酸ナトリウムを希塩酸で中和することでも次亜塩素酸を得ることができ、こちらは「中和水」と呼ばれています。「中和水」は食品添加物の認定は受けていません。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 除菌剤・抗菌剤 化学物質全般

トリクロサンの安全性は?
Q

トリクロサンの安全性は?



A

トリクロサン(Triclosan)は、医薬部外品の薬用石鹸、うがい薬、食器用洗剤、練り歯磨き、脱臭剤、手の消毒剤、及び化粧品など、様々な場面で使用されている、一般的な家庭用の抗菌剤です。アメリカ食品医薬局(FDA)は2016年9月2日、トリクロサンなど19種類の殺菌剤を含むせっけんなどについて、通常の石けんと水で洗うよりも有効であることを裏付ける科学的根拠がないこと。また、長期使用における安全性が検証されていないとの理由で、その販売禁止を発表しました。FDAが規制の対象としたのは薬用石けんであり、衣料用洗剤や歯磨き製品は規制の対象外となっています。日本では、トリクロサンを含有する薬用石けんは、厚生労働省が医薬部外品として承認しており、有効性が認められています。また、医薬品医療機器法上の健康被害も報告されておりません。しかしながら、米国での規制の動きを踏まえて、業界が自主的にこれらの成分を含有しない製品への切り替えを進めており、厚生労働省も切り替えの措置を発表しています(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000138223.html)。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 除菌剤・抗菌剤 化学物質全般

入浴剤で浴槽を傷める恐れはありますか?
Q

入浴剤で浴槽を傷める恐れはありますか?



A

市販されている入浴剤の大部分は、浴槽を傷めたり傷つけたりすることはありませんが、硫黄配合の入浴剤は金属を腐食させる恐れがありますので注意を要します。また、FRPの一部や大理石の浴槽では、一度に多量の入浴剤を使用すると浴槽表面の光沢を失ってしまうものもありますので、商品の注意書きをよく読み、使用方法を守ってください。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 入浴剤

「廃油石けん」をつくって配ろうと思うのですが・・・
Q

「廃油石けん」をつくって配ろうと思うのですが・・・



A

使用済みの食用油などを再利用した石けんづくりが一部で広まっているようですが、手づくり“廃油石けん”は、使用する廃油の劣化状態、廃油を反応させるために加える苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)の量などによって、出来上がりの品質に差が生じやすく、アルカリ度が高く皮膚への刺激性の強い石けんになる可能性があります。また、苛性ソーダは「毒物及び劇物取締法」で「劇物」に指定されている薬品で(購入の際、印鑑と身分証明書が必要)、取り扱いを誤ると、皮膚に触れた場合には化学やけどを起こしたり、目に入った場合には失明したりする恐れもあります。一方、石けんの用途によって、化粧石けんや薬用石けんの場合には、それぞれ薬事法上の「化粧品」、「医薬部外品」に分類され、たとえ個人やグループ等であっても、業として、つまり反復継続的に製造する場合には、同法に基づく許可(薬用石けんの場合にはさらに製品ごとの製造販売承認)が必要とされています。台所用石けんや洗濯用石けん等の場合には薬事法の適用を受けない(ただし野菜、果実の洗浄を用途とする台所用洗剤については、食品衛生法に基づき成分等の規格基準が定められています)ため、そもそも浴用や洗顔用としての使用は認められていません。しかし、台所用や洗濯用であっても、やはり皮膚に触れる可能性がある以上、人によってはかぶれ等を起こすことも考えられます。こうしたことから、薬品の取り扱いについての知識や経験のある人の監督の下に、かつ、十分な設備が整っている場所で行うのでない限り、安易に石けんを手づくりすることはお勧めできません。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 身体洗浄剤 洗剤・洗浄剤

ヘアスプレーのポンプが詰まって中身が出にくい時はどうしたらいいの?
Q

ヘアスプレーのポンプが詰まって中身が出にくい時はどうしたらいいの?



A

ヘアスプレーなどの製品は、ポンプの噴射口にスプレー成分の一部が残って固まり、出が悪くなることがあります。使用後は口部をふき取ってきれいに保つようにすると詰りは防げます。詰まってしまった時は、口部をはずして、ぬるま湯につけて、固まった部分を取り除くことで回復します。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 ヘアケア剤

パーマ液をかけるときの注意点は?
Q

パーマ液をかけるときの注意点は?



A

パーマ液に含まれる薬剤は作用が強いだけに、人によっては、刺激性接触性皮膚炎等の皮膚障害を起こすことがあります。通常、1剤と2剤とがセットになっており、特に1剤には、刺激性の強いチオグリコール酸塩のほかにも、1剤の働きを助けるアルカリ剤としてアンモニア、エタノールアミン等が加えられています。皮膚はもともと弱酸性なので、少々のアルカリ剤が付着しても中和する働きがありますが、肌の敏感な人はこの働きが弱いといえます。また、日焼け、ヘアダイや前回のパーマの施術の直後なども、毛髪や皮膚がデリケートな状態にあるため、損傷をさらに大きくしたり、かぶれ等を起こしたりすることがあります。さらに、病中・病後、生理中・前後、妊娠中なども、健康時と比較して身体の抵抗力が低下していたり、ホルモンのバランスが乱れていたりして、やはり外部の刺激に対して皮膚や体が敏感な状態になっているため、少しの刺激でも気分が悪くなったり、かぶれを生じたりする恐れがあります。最近は、市販のパーマ液を家庭で使用する人もいるようですが、そのメカニズムや成分は、一般に美容院で使われているものと基本的に同じです。使用上の注意をよく読んで正しくお使いください。特にストレートパーマの場合は、1剤を髪の根元からつけたり、コームで髪をとかしてクセ毛を伸ばす際に強く引っ張りすぎたりすると、毛髪が切れてしまうことがあるため、十分注意してください。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 ヘアケア剤

ヘナ(ヘンナ)を成分とした染毛料について教えてください。
Q

ヘナ(ヘンナ)を成分とした染毛料について教えてください。



A

ヘナ(ヘンナ)はインド等で自生あるいは栽培されている植物で、葉の中にローソンと呼ばれる赤橙色の色素が含まれており、この色素が酸性下で髪の毛のケラチンと結合することが知られています。このため、ヘナの葉を乾燥、粉砕したものが染毛料やリンスに使用されています。ヘナだけで染毛した色は淡赤~淡褐色で、白髪染め用としての効果は低いと言われています。黒に近い暗い色に染めると謳っているヘナ製品には他の染料が配合されている場合があり、まれに皮膚トラブルを起こすことがあります。日本で販売されているヘナ製品については、2006年に国民生活センターが商品テストを行っており、白髪染め用製品の多くは、他の植物染料やヘアマニキュアなどに使用されている染料が配合されており、ヘアカラーの酸化染料に較べれば安全性は高いが、これまでヘアカラーでかぶれ等を起こしたことのある人の場合、皮膚アレルギー試験(パッチテスト)で陽性を示すことがあり、使用に際しては一定の注意が必要であるとしています。また、「真っ黒に染まる」、「ケミカルヘナ」と謳っている製品には、ヘアカラーに使われている酸化染料が使われており、ヘアカラーでアレルギーを起こしたことのある人は使用しないようにと注意を促しています。ヘナを成分として含んでいるヘアカラーリング製品を使用する場合にも、使用説明書に従って、毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を行うようにしてください。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 ヘアケア剤

ヘアカラー製品でアレルギーを起こしたのですが、別の製品に変えれば大丈夫ですか?
Q

ヘアカラー製品でアレルギーを起こしたのですが、別の製品に変えれば大丈夫ですか?



A

ヘアカラーでアレルギーを起こした場合、ヘアカラーのメーカーやブランド、色番号などを変えてもアレルギーは起こります。ヘアカラーには、すべて酸化染料という反応性染料が使われており、アレルギーは、ほとんどこの酸化染料が原因です。このため、違うヘアカラー製品に変えてもアレルギーを起こします。また、美容室で使われるヘアカラーにも酸化染料が使われており、プロに任せればOKという訳にもいきません。一度、ヘアカラーでアレルギーを起こしたら、以後ヘアカラーは使わないようにしてください。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 ヘアケア剤

染毛剤でかぶれることがあるのですがどうしたら良いですか?
Q

染毛剤でかぶれることがあるのですがどうしたら良いですか?



A

染毛剤には、カラースプレー等の「一時染毛料(毛髪着色料)」、ヘアマニキュア等の「半永久染毛料(酸性染毛料)」、ヘアカラー等の「永久染毛剤」の3種類があります。酸化染料を主成分とする永久染毛剤は、人によってはアレルギー反応によるかぶれを起こすことがあります。それまでかぶれたことがない人でも、体調や体質の変化によって、ある日突然かぶれてしまうことがあります。そして一度かぶれると体内に抗体ができてしまい、次に使用した場合はもっとひどいかぶれを起こしてしまいます。そのため、ヘアカラー(永久染毛剤)を使用する際は、毎回必ず、使用48時間前に、取扱説明書等に記載された方法でパッチテスト(皮膚アレルギー試験)を行って、異常がないかを確認してください。パッチテストの結果が陽性の場合、以後ヘアカラーは使わないようにしてください。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 ヘアケア剤

化粧品に使われているタール色素の安全性は?
Q

化粧品に使われているタール色素の安全性は?



A

タール色素は、かつて石炭を乾留して得られるコールタールから抽出されるベンゼン等の芳香族化合物から合成されていたことから「タール色素」と呼ばれていますが、現在では石油を精製して得られるナフサ由来の化成品から合成されています。コールタールに発がん性があることが知られているため、タール色素という名称から過度に危険視されているきらいがありますが、個々の色素は化学的には別物であり、タール色素と、ひと括りに評価すべきものではありません。日本国内におけるタール色素の使用については、個々の色素の安全性データと用途からリスク評価が行われています。化粧品は、薬機法の規制を受けていますが、「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」で使用が規定されており、すべての医薬品、医薬部外品および化粧品に使用できるものが11品目、外用医薬品、医薬部外品及び化粧品に使用できるものが47品目、粘膜以外に使用される外用医薬品、医薬部外品及び化粧品に使用できるものが25品目、と計83品目の使用が用途別に認められています。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 化粧品 化学物質全般

まつ毛エクステンションで使われる接着剤の安全性は?
Q

まつ毛エクステンションで使われる接着剤の安全性は?



A

まつ毛エクステンションにはシアノアクリレート系接着剤が使われています。シアノアクリレートは、水分と反応すると急激に固まる性質があることから、いわゆる“瞬間接着剤”の主成分として用いられています。シアノアクリレート系接着剤は一般に、溶剤等の揮発性の成分は使用していませんが、種類によっては、皮膚に接触すると人によってはアレルギー反応によるかぶれを起こすことがあり、粘膜の弱い目周辺部に使用する場合には特に注意が必要です。また、目に入った場合、目をこすると眼球を傷つける恐れがあります。できるだけ瞬きもしないで、すぐに多量の水で洗眼した後、すみやかに医師の手当てを受ける必要があります(アセトンやはがし液などは絶対に使用してはいけません)。 “まつ毛エクステンション”を業として施術する場合は、都道府県に届出を行った美容所において、厚生労働大臣の免許を受けた美容師が行わなければなりません。最近は、自分でできる“まつ毛エクステンション”用キットも市販されていますが、“まつ毛エクステンション”は、施術者の技術力、使用する接着剤等の成分、施術を受ける人の体質・体調などによっては、目やまぶたにトラブルが起こる可能性があります。“まつ毛エクステンション”を行うにあたっては、知識・技能・衛生面などにおいて信頼できる美容師・美容所、および成分等が確認できる接着剤等を選択するようにしましょう。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 化粧品 接着剤

日焼け止め剤の紫外線防止効果表示の見かたは?
Q

日焼け止め剤の紫外線防止効果表示の見かたは?



A

地表に届く紫外線(UV,ultraviolet)は、波長によってUV-AとUV-Bとの2種類に分類されます。UV-Aは、表皮(皮膚の最も外側の層)にあるメラニン色素を濃い色に変化させて肌を黒くする作用があります。さらに、表皮の下の真皮にまで届いて、しわ・たるみなどの肌の老化を促す原因となります。UV-Aは雲も通過するため、曇りや雨の日でも注意が必要です。一方、UV-Bは表皮に強く作用し、赤く炎症を起こさせたり、メラニン色素を増加させて日焼けによるしみ・そばかすの原因となったりします。また、繰り返し浴びることにより、しみ・しわなどの肌の老化を促す原因となるほか、皮膚がんの誘発にもつながります。こうした紫外線から肌を守る紫外線防止用製品の効果については、日本化粧品工業連合会によって測定方法と表示方法に関する自主基準が設けられており、PAと SPFで表されます。PAは“protection grade of UV-A”の略で、肌に紫外線防止用化粧品をつけていた場合にUV-Aによる日焼けをどのくらい遅らせることができるかを測定した値に基づき、「PA+」(効果がある)、「PA++」(かなり効果がある)、「PA+++」(非常に効果がある)の3段階で表示されます。一方、SPFは“sun protection factor”の略で、肌に紫外線防止用化粧品をつけていた場合にUV-Bによる日焼けをどのくらい遅らせることができるかを測定し、つけていないときに比べて、例えば10倍に遅らせることができるなら「SPF10」、20倍に遅らせることができるなら「SPF20」というように表示されます。数字が大きい方がUV-Bの防止効果が高いのですが、ある一定以上のSPFは誤差が大きくなる可能性が高く、また、SPFが50程度あれば、非常に紫外線の強い場所や紫外線に過敏な人であってもUV-Bによる日焼けを防止できるとの考えから、日本化粧品工業連合会では、表示できる上限を50とし、50より有意に高い場合には「SPF50+」と表示するように定めています。日常生活(散歩、買い物など)では「SPF10~20」「PA+」、屋外での軽いスポーツやレジャーでは「SPF20~30」「PA++」、炎天下でのレジャーやマリンスポーツでは「SPF30~50」「PA++~+++」を目安に、使用する場面に合わせて選ぶとよいでしょう。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 化粧品

金属アレルギーなのですが、化粧品に金属は含まれていますか?
Q

金属アレルギーなのですが、化粧品に金属は含まれていますか?



A

金属が原因で起こるアレルギー性接触皮膚炎のことを金属アレルギーと呼んでいます。実は、金属そのものはアレルゲンではなく、金属から溶出した金属イオンが、人体が本来持つタンパク質と結合し、アレルゲンとなるタンパク質に変質させることでアレルギーを惹き起こします。金属アレルギーを起こしやすい金属としてはニッケル、コバルト、クロム等があり、金・銀などはアレルギーを起こしにくいと言われています。金属アレルギーは、主としてネックレス、指輪などのアクセサリーや時計のベルト、メガネのフレームなどの製品に使用されているニッケルやコバルトが汗などでイオンとして微量溶け出して起こることが多いようですが、通常、化粧品にはニッケル、コバルトだけでなく、他の金属も使われておりません。ファンデーションや日焼け止めには酸化チタンや酸化亜鉛、酸化鉄といった金属の名前が含まれる原料が使われていますが、これらは金属酸化物といって金属と酸素が結びついた安定な化合物で、金属イアレルギーを惹き起こす可能性はほとんどなく、安全性の高い原料であると言われています。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 化粧品

パラベンなどの防腐剤が配合されている化粧品は肌に悪いというのは本当?
Q

パラベンなどの防腐剤が配合されている化粧品は肌に悪いというのは本当?



A

化粧品には、開封後、雑菌の混入による中身の変質を防ぐ目的で防腐剤が配合されています。化粧品に使用されている防腐剤としてはパラベン(パラオキシ安息香酸エステル)類が最も多く、その他に安息香酸、ソルビン酸、デヒドロ酢酸などがあります。これらの防腐剤は、数多くの安全性テストと長い使用実績に裏付けされた安全性の高い成分ですので、肌に悪影響を与えることはありません。ただし、使用する人の体質によってはごくまれにカブレなどのアレルギー反応を起こすことがあります。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 化粧品 化学物質全般

化粧品などに使われる“鉱物油”が肌に悪いというのは本当?
Q

化粧品などに使われる“鉱物油”が肌に悪いというのは本当?



A

鉱物油は、石油を精製して得られる油で、ミネラルオイルとも呼ばれています。 石油が地下資源の一つであることから鉱物油と呼ばれていますが、鉱物(ミネラル)で出来ている訳ではありません。鉱物油は肌に悪いというイメージがあるのは、第二次世界大戦後のまもない頃、不純物を多く含む鉱物油を配合した化粧品があり、いわゆる油やけといった皮膚トラブルの原因となったことがあるためと言われています。現在では、精製技術が格段に進歩したため、安全性の問題はなく、安心して使用できるものになっています。鉱物油は化粧品の成分名としては、ワセリン、ミネラルオイル、パラフィンなどがあります。液状で皮膚への浸透がほとんどなく、皮膚上の汚れを除去するのに適しているため、クレンジングクリームやクレンジングオイルに、また、潤滑性が良いため、マッサージクリームなどにも使われています。

 

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 化粧品 化学物質全般

化粧品に使用期限はあるの?
Q

化粧品に使用期限はあるの?



A

医薬品医療機器等法(旧題名:薬事法)では、製造後3年以内で変質する化粧品を除き、使用期限を表示する必要はないとされています。 このため、未開封の状態で3年以上品質が保持される化粧品については、製造日や使用期限は表示されていません。開封後は、使用する時に空気に触れたり、空気が中に入ってしまうことにより、化粧品の酸化が起こったり、直接手で触ったり、使用をすることで、そこから雑菌が容器に入り、雑菌が繁殖しやすくなりますので、早めに使いきるようにしましょう。 来シーズンに再度使用したい場合は、高温多湿や温度変化の大きい場所は避け、日の当たらない場所で保管することをおすすめします。中身が分離している、変なニオイがする、変色しているなど、異常を感じたときは変質している可能性がありますので、使用は避けるようにしましょう。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 化粧品 関連法規

化粧品の“全成分表示”とはどのようなもの?
Q

化粧品の“全成分表示”とはどのようなもの?



A

化粧品は「医薬品医療機器等法(薬機法)」で全成分表示を行うことが定められています。また、成分の名称については、日本化粧品工業連合会が作成した「化粧品の成分表示名称リスト」を使用し、共通な名称で表示されています。使われている全ての成分が、共通の名称で表記されていることで、化粧品を選ぶ際の目安となると共に、これまでに特定の成分で肌トラブルを起こしたことがある人は、その成分が配合されている製品の使用をあらかじめ避けることができます。また、使用中の製品で、肌トラブル等が起きた時は、その化粧品と全成分表示が記載されている容器、外箱等を持参し、皮膚科専門医を受診することで、原因が調べやすくなります。医薬部外品についても全成分表示が行われていますが、化粧品が薬機法に基づいて行われているのに対し、医薬部外品は業界自主基準に従って行われています。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 化粧品 関連法規

化粧品等で皮膚トラブルを起こした時はどうした良いの?
Q

化粧品等で皮膚トラブルを起こした時はどうした良いの?



A

化粧品等の肌に触れるものは、品質には問題がなくても、使用する人の体質や体調などによって皮膚トラブルが生じることがあります。そのような場合には、一概に「製造物責任法」(PL法)が適用されるとは限らず、治療費等の損害賠償が支払われないばかりか返品にも応じてもらえないという可能性もあります。衛生上の理由等によって、いったん開封すると商品価値がなくなってしまうような商品の場合は特に、返品は難しいと思われます。購入した化粧品等が肌に合わずに無駄になることを避けるためには、できればサンプルやミニサイズ等であらかじめ試した上で購入するとよいでしょう。使用中にかゆみや腫れ、刺激などの異常を感じた場合はすぐに使用を中止して、早めに医師にご相談ください。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 化粧品

除湿剤にたまった液体をこぼしてしまった時はどうしたらいいの?
Q

除湿剤にたまった液体をこぼしてしまった時はどうしたらいいの?



A

除湿剤(タンクタイプ)にたまった液体には塩化カルシウムが溶けているため、こぼれるなどして周囲のものに付着してしまうと、シミになったり、皮革製品や絹製品の場合には縮んで硬くなったりすることがあります。また、床や棚などの木製品に染み込んでしまうと、表面を拭いてもなかなか乾かず、ドライヤー等で乾かしても一時的に水分がなくなるだけで、塩化カルシウムが湿気を吸い続けてしまいます。床などにこぼしてしまった場合は、濡らした布で水を浸すようにして染み込んだ塩化カルシウムを溶かし、次に乾いた布でそれをよく拭き取ります。この水拭きとから拭きとを根気よく繰り返し、染み込んだ塩化カルシウムを吸い出す方法が最も効果的です(塩化カルシウム水溶液は弱アルカリ性で、人によっては手荒れ等の原因となるほか、皮膚に接触したまま長時間放置すると化学やけどを起こす恐れがありますので、処置の際には炊事用手袋等のご使用をお勧めします)。しかし完全に回復するのは困難な場合もありますので、容器が割れたり倒れたりして液が漏れたりこぼれたりすることのないよう、除湿剤を落としたりぶつけたりしないように注意して、設置する際は安定した平らなところを選びましょう。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 除湿剤・乾燥剤

香料の安全性はどのように担保されているの?
Q

香料の安全性はどのように担保されているの?



A

日本香料工業会によれば、香粧品香料の開発・製造・使用においては薬機法、化審法等の国内関連法規を遵守すると共に、香料そのものの安全性確保については、IFRA(国際香粧品香料協会)に加盟しており、会員会社が香粧品香料を開発・製造する際には、IFRAの定めたスタンダード(=実施要綱)を守るように義務づけているとのことです。IFRAは世界的な香料会社が中心となり、設立された国際的な香料製造者の団体ですが、ここでは、香粧品香料素材の安全性についての研究・調査・評価を行っているRIMF(香粧品香料原料安全性研究所)の評価結果に基づき、香料を安全に使用するためのIFRAスタンダード、香料の使用基準・使用制限・使用禁止など、を定めており、各国の工業会を通して、各香料会社に自主規制を行うことで香粧品香料の安全性確保を図っています。また、化粧品やトイレタリー製品などの消費財を扱っている企業は香料会社の供給する香料に対し、IFRAスタンダードを遵守することを求めており、これにより、様々な分野の製品に使われている香料の安全性が守られています。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 芳香剤・消臭剤 化粧品

ニオイを消す方法にはどのようなものがあるの?
Q

ニオイを消す方法にはどのようなものがあるの?



A

一般的に次の4つの方法が知られています。 【感覚的消臭】香料や精油などの芳香作用、マスキング作用、中和作用などを利用して、感覚的に臭気を軽減・緩和する方法。香料や植物精油などが使用されている。 【化学的消臭】中和反応や酸化還元反応などの化学反応を利用して化学的に臭気を除去・緩和する方法。植物抽出物、有機酸、界面活性剤、安定化二酸化塩素などが使用されている。 【物理的消臭】多孔質物質や溶剤による吸着、吸収、被覆作用などを利用して、物理的に臭気を除去・緩和する方法。活性炭、無機多孔質、包接化合物、有機溶剤、界面活性剤などが使用されている。 【生物的消臭】微生物で有機物を分解したり、薬剤の防腐・殺菌作用を利用して細菌による腐敗を防ぐなど、生物的に臭気を除去・緩和する方法。殺菌剤、抗菌剤、活性汚泥などが使用されている。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 芳香剤・消臭剤

『芳香剤』、『消臭剤』、『脱臭剤』、『防臭剤』の違いは?
Q

『芳香剤』、『消臭剤』、『脱臭剤』、『防臭剤』の違いは?



A

芳香消臭脱臭剤協議会によれば、芳香剤は空間に芳香を付与するもの、消臭剤は臭気を化学的作用または感覚的作用等で除去または緩和するもの、脱臭剤は臭気を物理的作用等で除去または緩和するもの、防臭剤は他の物質を添加して臭気の発生や発散を防ぐものと定義されています。市販の製品はこの区分に従って分類されており、市場にはこれらの機能を単独あるいは組み合わせた製品があります。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 芳香剤・消臭剤

柔軟剤は洗剤と一緒に使ってもいいの?
Q

柔軟剤は洗剤と一緒に使ってもいいの?



A

柔軟剤は最後のすすぎの時に入れるものです。洗剤を入れて洗う時に、柔軟剤を一緒に入れてはいけません。代表的な洗濯の工程は、洗い⇒脱水⇒すすぎ⇒脱水⇒最後のすすぎ⇒脱水 ですが、“洗い”の工程で、洗剤と柔軟剤を一緒に使うと、お互いの効果を打ち消しあってしまいます。これは、洗剤の主成分の陰イオン性界面活性剤と柔軟剤の主成分の陽イオン性界面活性剤が結合して、水に溶けなくなってしまうためです。全自動洗濯機には洗剤、柔軟剤、それぞれ専用の投入口があり、最適なタイミングで自動的に投入されるようになっています。二槽式洗濯機や手洗いの場合は、洗剤をよくすすいだ後、最後のすすぎ水に柔軟剤を投入するようにしてください。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 柔軟剤・仕上げ剤 洗剤・洗浄剤

柔軟剤を上手に使うにはどうしたらいいの?
Q

柔軟剤を上手に使うにはどうしたらいいの?



A

最も大事なことは、製品に記載されている使用量の目安を守って、適量を使用することです。柔軟剤の基本的な効果に、衣類を柔らかく仕上げる柔軟効果、静電気の発生を防止する静電気防止効果があります。柔軟剤はお洗濯の最後のすすぎの時に使いますが、柔軟剤の主成分の陽イオン界面活性剤は繊維に吸着しやすい性質があり、繊維表面を効率よく覆います。柔軟剤の成分で覆われた繊維は、摩擦抵抗が少なくなり、繊維同士がすべりやすくなるため、ふんわりとなめらかな仕上がりになります。また、電気を通しやすくなり静電気の発生を防ぎます。このような効果を効率的に発現する様に柔軟剤の使用量は設定されています。使用量が少なすぎると効果が十分に現れません。逆に、多すぎた場合は柔軟成分が過剰に繊維に吸着し、衣類の吸水性が損なわれたり、次の洗濯時に汚れを呼び寄せてしまい、洗濯物の黒ずみの原因となったりします。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 柔軟剤・仕上げ剤

柔軟剤の香りを楽しみたいが、どんなことに注意したらいいの?
Q

柔軟剤の香りを楽しみたいが、どんなことに注意したらいいの?



A

柔軟剤には、衣類によい香りを付ける効果を謳った製品も数多く販売されています。心地よい香りは快適な暮らしづくりに役立つ一方で、「他人の衣服や隣家の洗濯物の香りを不快に感じる」といった意見があるのも事実です。香りに特徴のある柔軟剤を使う時は、香りの感じ方は個人差が大きいことを念頭において、周囲に配慮しながら適切に使うことが大事です。注意すべき事の第一は使いすぎです。使いすぎると、香りが強くなるだけでなく、衣類の吸水性が損なわれたり、黒ずみの原因になることもあります。使用量の目安を守って使うよう心掛けましょう。同じ柔軟仕上げ剤を使い続けると、香りに慣れて弱く感じるようになり、つい使いすぎてしまう場合がありますので要注意です。また、部屋干し臭が気になって柔軟剤を使いすぎている場合は、除菌効果や抗菌防臭効果のある洗剤で洗ったり、洗う時に漂白剤を加えるなどして、臭いの発生を抑えることで使いすぎを防ぐことができます。また、すすぎにお風呂の残り湯を使うと、洗濯物に汚れが付着して臭いの原因になるので、必ずきれいな水道水を使うことも大切です。 職場、学校など、特定の空間に多くの人が集まる場所は不快に思っても回避しにくい状況にあります。香りに敏感な人がいる場合は配慮する必要があります。香りの強いものは控え、TPOに合わせた香りを選ぶようにしましょう。 干している洗濯物の香りで近隣から苦情を受けることがあります。自分では問題ないと思える香りでも、周囲には強い香りに感じられることもあります。このような時は、近隣の方の話によく耳を傾けて、積極的に協力するようにしましよう。対応策としては、①一度に干す洗濯物の量を減らす、②洗い分け、柔軟剤の使い分けなどで、香り付けをする衣類の量を減らす、③使用している柔軟剤の香調(香りの種類)や香りの強さを変える、④特定の場所へ香りが流れないよう、また香りが滞留せずに速やかに薄まるように干す環境を工夫する等が考えられます。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 柔軟剤・仕上げ剤

便器の黄ばみや黒ずみなどの頑固な汚れを落すにはどうしたらいいですか?
Q

便器の黄ばみや黒ずみなどの頑固な汚れを落すにはどうしたらいいですか?



A

黄ばみの原因は尿石で、強固な結晶になったものです。便器表面を流れた水分が乾いた後、水に溶けていたカルシウムやマグネシウムなどが残ったものが水あかですが、そこに空気中のホコリなどが付着して黒ずんだ汚れになる場合があります。 またその他にも、ヌメリやカビなどが水たまり周辺や、ふち裏の水が流れ出る部分に付着します。配管など金属部分にさびが発生している場合は、流れ出したさびにより赤茶色の汚れになることもあります。 このような汚れはトイレの見ばえを悪くしたり、臭いの原因になったりします。汚れがあまりひどくない場合は中性洗剤で落とすことができますが、汚れがひどくなると汚れに応じた洗浄剤で掃除を行う必要があります。黄ばみや黒ずみの成分は、リン酸カルシウムやシリカが主成分なので、酸性洗浄剤で分解して汚れを落とします。温水洗浄便座は脱臭装置が付いているものが多いため、掃除後、洗浄剤が気化し、脱臭装置の中に入り故障の原因となることがあります。掃除後は早め(3分以内)に洗い流すとともに、洗浄剤を確実にふき取り、便座やふたはしばらく開けたままにしておきます。 水あかは洗浄剤ではなかなか落ちません。汚れがそれほどひどくない場合は液体クレンザーを用います。ひどい場合はメラミン製スポンジや紙やすりなどでこすりますが、強くこすり過ぎるとトイレに傷が入る場合があります。 さびによる汚れは還元型漂白剤を使うと落とすことが出来ます。ただし、最近のトイレには、あらかじめ汚れを付きにくくするコーティングをしたものや、樹脂製の部品が多数使われている場合があるため、洗浄剤の種類によっては樹脂製部品の光沢を失わせたり、ひび割れを起こしたりする場合があります。このため、トイレ掃除をするときには、トイレの説明書や注意書きをよく読み、洗浄剤を使用する部分の材質に気をつける必要があります。 トイレ用洗浄剤も酸性のものと塩素系のものがあり、「まぜるな危険」の表示がある洗浄剤について、この2種類の洗浄剤を混ぜて使用すると有毒の塩素ガスが発生し、非常に危険です。同時に使用したつもりはなくても、酸性洗浄剤を使用後、塩素系洗浄剤などで漂白した場合も、酸性洗浄剤が残っている場合があり、同時に使用したのと同じようになります。 異なる種類の洗浄剤を使用するときは、先に使った洗浄剤をしっかりと洗い流してから、次の洗浄剤を使うようにしてください。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 洗剤・洗浄剤

台所の排水口に使う、塩素系ぬめり取り剤でステンレスは腐食するの?
Q

台所の排水口に使う、塩素系ぬめり取り剤でステンレスは腐食するの?



A

家庭用排水口洗浄剤には液状のもの、固形のものなどがあり、それぞれ塩素系と非塩素系とがあります。液状の塩素系排水口洗浄剤の多くは次亜塩素酸塩を、固形の塩素系排水口洗浄剤の多くはトリクロロイソシアヌル酸またはジクロロイソシアヌル酸塩を、主成分として使用しています。これらの成分が水や湿気などと反応すると微量の塩素ガスが発生し、この塩素ガスが金属(ステンレスなど)やゴムなどに対して腐食・劣化・サビを発生させる原因となります。塩素ガスが発生しても水の流れとともに下水に流れていけばよいのですが、製品に表示された使用時間を超えて放置したり、何らかの要因によって塩素ガスがシンク付近に停滞してしまったりすると、ステンレス製シンクが錆びてしまうことがあります。実際にシンクが錆びるかどうかは、流し台の構造や使用状況、ステンレスの種類など、様々な要因が関与しますが、同じ塩素系でも、特に排水口のゴミ受けカゴに吊り下げておくタイプのぬめり取り剤は、薬剤が常時排水口に存在していることから、一定時間放置した後に洗い流すタイプのものに比べ、シンクが錆びる可能性はより高いと言えるでしょう。排水口洗浄剤メーカーの任意団体である家庭用排水口洗浄剤協議会では、塩素系排水口洗浄剤の製品表示に関する自主基準を設けて、「ステンレスなど金属類やゴム等に対し腐食や劣化、サビを発生させることがある」、「オーバーフロー式及びシンクポケット付き流し台には、構造上錆びやすいので使用しない」等の注意表示を行っています。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 漂白剤・カビ取り剤 洗剤・洗浄剤

衣類の黄ばみを落すにはどうしたらいいの?
Q

衣類の黄ばみを落すにはどうしたらいいの?



A

衣類の黄ばみは洗剤だけではなかなか落ちません。黄ばみを落とすには漂白剤が便利です。 漂白剤には次亜塩素酸塩を主成分とする塩素系のものと、過酸化水素を主成分とする酸素系の2種類があります。塩素系は白物専用ですが、酸素系は色柄物にも使用することができます。また、酸素系漂白剤には液体タイプのものと粉末タイプのものがあります。液体タイプのものは、汚れに直接塗ることができ便利です。 落ちにくい黄ばみは漂白剤を直接塗ってから、洗濯するか、それでも落ちない場合には、洗剤と漂白剤を入れた水に1時間ほど漬け置きをすると効果的です。このとき洗剤を溶かす濃度や水の温度を少し高くすると、より高い効果が得られます。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 漂白剤・カビ取り剤

塩素系漂白剤と酸素系漂白剤を混ぜると塩素ガスは発生するの?
Q

塩素系漂白剤と酸素系漂白剤を混ぜると塩素ガスは発生するの?



A

塩素系漂白剤と酸素系漂白剤を混ぜると、塩素ガスではなく酸素が発生するので、危険ではありません。ただし、混じってしまうと漂白効果は低下します。発生するのは酸素なので、吸っても特に危険はありませんが、混ざった液を容器に入れて密閉すると、容器が膨らんで破裂することがあります。容器で混合してしまった時は、混じった液は使用せず、廃棄してください。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 漂白剤・カビ取り剤

塩素系漂白剤・カビ取り剤などの塩素系製品と混ざると塩素ガスが発生するのはどのようなもの?
Q

塩素系漂白剤・カビ取り剤などの塩素系製品と混ざると塩素ガスが発生するのはどのようなもの?



A

有毒なガスが出る可能性があるのは「まぜるな危険」表示がある「塩素系の製品」が「酸性タイプの製品」と、あるいは塩素系の排水口ヌメリ取り剤・食酢・アルコール・生ゴミ・獣毛のブラシ等と混ざったときです。また、金属との接触によっても少量の塩素ガスが発生することがあります。塩素系製品には「まぜるな危険・塩素系」の表示が、酸性タイプの洗浄剤には「まぜるな危険・酸性タイプ」の表示があります。表示のあるもの同士を混ぜないように気をつけましょう。また、食酢やアルコール除菌剤などは洗浄剤ではないので「まぜるな危険」の表示はありません。塩素系の製品」を台所で使用するときは十分に注意しましょう。塩素系製品に関しては日本家庭用洗浄剤工業会が詳細な情報を開示しています(http://www.senjozai.jp/04_qanda.html#03)。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 漂白剤・カビ取り剤

塩素系製品(次亜塩素酸ナトリウムを含有する製品)にはどのようなものがあるの?
Q

塩素系製品(次亜塩素酸ナトリウムを含有する製品)にはどのようなものがあるの?



A

一般家庭用の製品としては、洗濯用または台所用の塩素系漂白剤、浴室などのカビ取り剤、洗濯機の洗濯槽クリーナー、排水口用クリーナー、トイレ用クリーナーなどがあります。これらの次亜塩素酸ナトリウムを含む家庭用の製品には、家庭用品品質表示法で『まぜるな危険』(塩素系)の表示が義務付けられています。日本家庭用洗浄剤工業会のホームページに、該当製品のリストが掲載されています。詳しくは下記URLをご参照ください(http://www.senjozai.jp/03_seihin.html)。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 漂白剤・カビ取り剤 洗剤・洗浄剤

塩素系漂白剤・カビ取り剤などの塩素系製品に表示されている『まぜるな危険』とはどういう意味ですか?
Q

塩素系漂白剤・カビ取り剤などの塩素系製品に表示されている『まぜるな危険』とはどういう意味ですか?



A

「まぜるな危険」とは、塩素系漂白剤、カビ取り剤、塩素系洗浄剤等の塩素系製品に「酸性タイプの洗浄剤」等が混ざると、危険な塩素ガスが発生するので注意してください、という意味です。塩素ガスは人体には大変有害であり、不用意な混合は重篤な事故につながりますので、絶対に避けなければなりません。そこで塩素系洗浄剤と酸性タイプと表示のある洗浄剤には、使用者が明確にわかるように『まぜるな危険』の表示をすることが家庭用品品質表示法で定められました。塩素系製品に関しては日本家庭用洗浄剤工業会が詳細な情報を開示しています。詳しくは、下記URLをご参照ください(http://www.senjozai.jp/04_qanda.html#03)。
 

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 漂白剤・カビ取り剤 洗剤・洗浄剤

塩素系漂白剤・カビ取り剤などの塩素系製品を使用するときの注意点は?
Q

塩素系漂白剤・カビ取り剤などの塩素系製品を使用するときの注意点は?



A

塩素系漂白剤・カビ取り剤などの塩素系製品は、水道水やプールの消毒殺菌等に幅広く使われている次亜塩素酸ナトリウムに、アルカリ安定化剤として水酸化ナトリウムが1%弱加えられたものです。次亜塩素酸ナトリウムは、アルカリ性の状態では安定ですが、酸性洗浄剤と同時に使用したり容器を移し変えたりして、液性が少しでも酸性に傾くと、有毒な塩素ガスを発生します。同時に使用したつもりがなくても洗浄が不十分な場合、一方の物質が残留していて反応を起こす可能性があるほか、酢やアルコールと混ぜたり、獣毛のハケやブラシを使用したりしても有毒なガスが出ることがあります。また、塩素ガスではなく塩素系の臭いだけでも気分が悪くなることがあり、熱を加えたり、一度に大量に使用したり、続けて長時間使用したり、狭い場所で使用したりする際には、換気等に十分な注意が必要です。誤って目に入ったり、皮膚に付いたり、ミストを吸い込んだりしないように、保護用のメガネ・炊事用ゴム手袋・マスク等を準備して、もし使用中に目にしみたり、せき込んだり、気分が悪くなったりしたときは、直ちに使用をやめてその場を離れ、洗眼、うがい等をしてください。一方、水酸化ナトリウムは強アルカリ性の物質で、タンパク質を溶かす作用がありますので、カビ取り剤等の原液を絶対に素手で扱わないようにしてください。もし手についた場合は、直ちに大量の水で洗い流し、異常が残る場合は皮膚科の診察を受けてください。目に入った場合そのままにしておくと失明の恐れもあります。すぐに十分な流水で15分以上洗眼した後、眼科を受診してください。なお、受診する際には、より適切な処置を迅速に受けられるよう、製品を持参するとよいでしょう。
 

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 漂白剤・カビ取り剤 洗剤・洗浄剤

アルカリ洗浄剤を使用する時の注意点は?
Q

アルカリ洗浄剤を使用する時の注意点は?



A

キッチンなどの汚れは、汚れの素である油やホコリ、タンパク質等が混ざり合って固まったり、熱や光、空気中の酸素等によって化学変化を起こしたりしているため、大変落ちにくいものです。このような頑固な汚れを落とすには、固まってしまった汚れの奥まで染み込んで柔らかくし、溶けやすくする、アルカリ性の洗剤が効果的です。家庭内でも、換気扇用クリーナー、レンジ用クリーナー、また用途に応じて薄めて使う万能クリーナーなど、さまざまなアルカリ性洗剤が使われています。アルカリ液は、皮膚に接触すると皮膚の中のタンパク質を侵し、浸透しながら徐々に深部組織まで達して、やけどのような炎症を引き起こします。酸や高温物と違って皮膚に触れた瞬間に感じる刺激が弱いため、気付かずに処置が遅れると、思わぬ重症につながることもあります。アルカリ性洗剤が皮膚についたときは、すぐに大量の水で洗い流し、少しでも異常が残る場合は迷わず皮膚科の診察を受けてください。また液が付着した衣類や履物を着用し続けると間接的に肌に接触する恐れがありますので、すぐに着替えて、脱いだ衣類等は洗濯してください。眼に入ったときは、こすらずに直ちに十分な流水で15 分以上洗眼し、早めに眼科を受診してください。手当てが遅れると失明する恐れもあります。また子供などが誤って飲んでしまったときは、なめた程度ならうがいをしてコップ1 杯くらいの水か牛乳を飲ませて様子を見ますが、大量8に、または原液を飲んだ場合は、吐かせるとかえって危険ですので、コップ1 ~ 2 杯の水か牛乳を飲ませて応急処置をした後、至急、医師の診察を受けてください。なお受診する際には、より適切な処置を迅速に受けられるよう、製品を持参するとよいでしょう。トイレ、キッチン、ガラス窓など、場所や用途に応じてさまざまな洗剤がありますが、使用にあたっては、それぞれの製品表示に従って、保護用のメガネ・炊事用手袋・マスク等を準備して、誤って眼に入ったり、皮膚に付いたり、ミストを吸い込んだりしないように注意しましょう。また、洗剤の種類によっては混用すると有毒ガスを発生する恐れがありますので、詰め替えには専用の容器を使い、複数の洗剤を同時に使用するときは特に使用上の注意をよく読みましょう。保管する際にも、キャップをしっかり締め、子どもの手の届かない平らな場所に置きましょう。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 洗剤・洗浄剤

洗濯用洗剤(合成洗剤)に配合されている蛍光増白剤の身体への安全性は問題ないの?
Q

洗濯用洗剤(合成洗剤)に配合されている蛍光増白剤の身体への安全性は問題ないの?



A

蛍光増白剤の生体への作用については、急性毒性(一度に大量摂取した場合の毒性:誤摂取や誤使用を想定)、慢性毒性(継続的に毎日摂取し続けた場合の毒性:通常および長期間使用を想定)、皮膚刺激性、発がん性などの研究が行われており、実用上の安全性が確認されています。さらに、催奇形性、遺伝毒性および皮膚感作性(アレルギー)がないことも報告されています。蛍光増白剤についての情報は、日本石鹸洗剤工業会のHPに詳しく掲載されています(http://jsda.org/w/03_shiki/sekken-qa_a-3-0.html)。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 洗剤・洗浄剤 化学物質全般

洗濯用洗剤には何故蛍光増白剤が配合されているの?
Q

洗濯用洗剤には何故蛍光増白剤が配合されているの?



A

蛍光増白剤は、衣類を白く仕上げるために使われる染料の一種です。紫外線を吸収して青色の光(蛍光)を発する性質があります。蛍光増白剤で処理した繊維に日光のような紫外線を含む光が当たると蛍光を発し、肉眼では輝くような白さとして感じられます。 私達が日常着ているワイシャツ、肌着などの白い衣類の多くは、衣類の白さを増すためにあらかじめ、染料の一種である蛍光増白剤で処理されて製品化されます。蛍光増白剤は衣料の素材に応じて使用されますが、綿や麻などのセルロース系の繊維に使用される蛍光増白剤は、日光を受けることによる劣化や、洗濯の繰り返しによる脱落により元の白さが失われてきます。そこで洗剤に蛍光増白剤を配合することにより、失われる蛍光増白剤を補い、衣類の白さを維持しています。なお、生なりや淡色のセルロース系素材の場合は、蛍光増白剤の付着により変色する恐れがあります。このような素材の洗濯には、蛍光増白剤の配合されていない洗剤の使用をおすすめします。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 洗剤・洗浄剤

洗剤や洗浄剤に使用期限はあるの?
Q

洗剤や洗浄剤に使用期限はあるの?



A

洗剤や洗浄剤は、使用期限に関する法的な決まりはなく、製品表への表示義務もありません。古い製品の使用可否等を知りたいときは、そのメーカーにお問合せください。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品  洗剤・洗浄剤

合成洗剤と石けん(粉石けん)の違いは?
Q

合成洗剤と石けん(粉石けん)の違いは?



A

家庭用品品質表示法では、洗浄剤に含有される界面活性剤のうち、純せっけん分以外の割合が30%以上のものを「合成洗剤」、純石けん分以外の界面活性剤を含有しないものを「石けん」と呼び、純石けん以外の界面活性剤を含有するが、その割合が30%未満のものを「複合石けん」と称しています。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 洗剤・洗浄剤 関連法規

洗剤と洗浄剤の違いは?
Q

洗剤と洗浄剤の違いは?



A

家庭用品品質表示法では、洗浄の主な作用が界面活性剤によるものを「洗剤」と呼び、それ以外の酸やアルカリ、酸化剤等の化学作用によるものを「洗浄剤」としています。また一般に「洗剤」と言う時には、衣料用、食器台所用、住居用の用途の洗浄に供されるものを指し、化粧石けん、シャンプー等は「身体洗浄料」として別に区別されます。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 洗剤・洗浄剤 関連法規

合成洗剤を使用することで環境汚染につながることはないの?
Q

合成洗剤を使用することで環境汚染につながることはないの?



A

家庭で使用されている洗剤は環境中で微生物によって分解されるように改善されてきました。日本石鹸洗剤工業会によると、当工業会が継続的に行っている日本の代表的な河川の調査で、合成洗剤の主成分である界面活性剤の濃度は水生生物に影響を与える濃度よりきわめて低いとのことです。1960年代の初め、初期の合成洗剤で使われていた界面活性剤ABS(分岐型アルキルベンゼンスルホン酸塩)は微生物により分解されにくいものだったため、下水処理場や河川での発泡が社会問題となりました。しかし、いまでは、生分解性にすぐれたLAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩)に切り替わっており問題は解決しています。また、1970年代前半にリンによる琵琶湖などの封鎖水系の富栄養化が大きな社会問題となり、“洗剤追放運動”などに発展しましたが、業界が自主的に洗剤の無リン化を行い対応済みとなっています。合成洗剤などの環境への影響についての情報は、日本石鹸洗剤工業会のHPに詳しく掲載されています(http://jsda.org/w/03_shiki/sekken-qa_00.html)。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 洗剤・洗浄剤

合成洗剤の身体への安全性は問題ないの?
Q

合成洗剤の身体への安全性は問題ないの?



A

実際に使用される範囲や条件に基づいて安全性が評価されており、問題はありません。日本では、1960年代の合成洗剤普及期に、一部の学者から、洗剤が人体に有害であるとする説がとなえられました。1983年に、厚生労働省(当時は厚生省)に委託された学者グループによる調査研究が、『洗剤の毒性とその評価』としてまとめられ、有害説は科学的に否定されています。合成洗剤の安全性に関する情報は、日本石鹸洗剤工業会のHPに詳しく掲載されています(http://jsda.org/w/03_shiki/sekken-qa_00.html)。

衣類や住居、身体関連の洗浄・ケア製品 洗剤・洗浄