GPS/JIPSポータルとは
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GPS/JIPSポータルとは
「2020年までに化学品の製造と使用による人の健康や環境への悪影響の最小化を目指す」という国連で定めた目標*1(SAICM 2020年目標)を達成するため、化学業界では化学品管理の強化に世界全体で取り組んでいます。また、化学品の安全性の評価も、危険性・有害性の有無のみに着目した従来のハザードベースから、悪影響の発生する確率や大きさに着目するリスクベースに移行してきています。
世界の化学工業協会が集う国際化学工業協会協議会(ICCA)では、リスク評価に基づく化学品安全情報の収集と公表を通して、化学品の製造から使用までの全ての過程で化学品が安全に使用されるための取組み(グローバル・プロダクト戦略:GPS)を推進しています。
日本ではJIPS(Japan Initiative of Product Stewardship)の名称でこのGPSに取組んでおり、そのためのウェブサイトがGPS/JIPSポータルです。
このサイトでは、GPS/JIPSに関する情報を提供するとともに、GPS/JIPSに貢献しようという日本の化学会社の皆様を支援を目的とするサイトでもあります。
【注】
*1 1992年の国連環境開発会議(地球サミット)で採択されたアジェンダ21の中で、有害化学物質の適正な総合管理を進めることが明記されました。
これに基づき2002年の「持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD)」で、化学品管理の中長期目標として「2020年までに化学品の製造と使用による人の健康や環境への悪影響の最小化を目指すこと」が合意されています。
その目標を具体化する方法として、2006年の国際化学物質管理会議(ICCM)では、「国際的な化学物質管理に関する戦略的アプローチ(SAICM)」が採択されました。SAICMでは、2020年目標実現のため、科学的なリスク評価に基づくリスク削減、情報の収集と提供などを進める旨を定めています。