労働災害は、製造業・化学工業全体ともに、1970年以降大幅に減少してきました(厚生労働省調査)。
  度数率については、会員会社及び会員の協力会社は、製造業全体の半分程度で下回っており、95年以降も概ね微減傾向にありましたが、2000年を底として増加傾向となっています。
  また強度率についても、特に協力会社において2002年の底からの増加が見られ、会員会社も微増となっています。
  各社において、引続き労働災害ゼロを達成すべく、継続した努力が今後とも必要です。
  労働災害による死亡者数についても、ここ数年は減少傾向を示していましたが、2003年は増加傾向となっており、度数率・強度率の傾向と同様、さらなる改善に向けた注力が必要です。
   
労働災害による死亡者数
   1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003
会員会社 2 3 4 3 3 2 1 1 2
協力会社 4 6 5 9 4 1 3 1 3
化学工業(厚生労働省) 35 39 34 30 28 26 24 27 25
製造業(厚生労働省) 417 405 351 305 344 323 326 275 293
注)協力会社:会員会社の協力会社
「労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)導入」の動き
 「P-D-C-A」サイクルを基本とした、継続的かつ自主的に安全衛生管理を進めるマメネジメントシステム(OSHMS)を導入し、潜在的危険性の低減と安全衛生水準の向上を図ることによって、労働災害ゼロを目指す動きが年々高まっています。
 OSHMSについて会員会社にアンケート調査を行なった結果は下記の通りです。
  ○すでに導入済み……………………28%(前年23%)
  ○ 導入取り組み中・今後予定………40%(前年40%)
  このように、OSHMSを導入していると回答した会社は、前年の23%から28%に増加し、2年前に比べると、約2倍となりました。
  導入取り組み中か、今後、導入を予定している会社は、前年と同様、40%となっています。
 
度数率推移
強度率推移
* ( )内の数字は会員会社
**( )内の数字は協力会社のデータ提出会社数
度数率= 休業災害被災者数
延労働時間数(100万時間当たり)
 
強度率= 労働損失日数
延労働時間数(1000時間当たり)