製品の開発から廃棄に至るまでの環境・安全・健康面に対して責任を持って配慮するため、「化学物質の自主的総合安全管理」を目指して、事前安全評価、MSDSの作成、イエローカードの作成を重要課題として活動を進めています。
  
環境・安全に対する取り組み事例
*情報提供: MSDS、イエローカード、ラベル表示等について啓蒙・普及の推進
 
  • 2000年9月〜2001年3月 47都道府県化学物質管理者研修(中央労働災害防止協会主催)に日化協より講師を派遣、「新労働安全衛生管理指針」をテキストの一部として提供
  • 2001年10月 製品安全データシートの作成指針(改訂版)発行
*実態調査: 日化協の「環境保全計画フォローアップ調査」やJRCCの「指標管理表の作成指針」、「付属・アンケート表」などによる化学物質の排出量等の実態調査を実施
*安全評価: 化学物質事前安全評価の実行、リスクアセスメントの手法の開発・教育の実施
 
  • 2001年7月 「労働者の健康障害を防止するための化学物質のリスクアセスメントマニュアル」発行、9、10月に説明会実
  • 2002年5月 「ケミカルリスク研究会」発足
*安全管理: 有害大気汚染物質自主管理計画、リスク管理及びリスクリダクション計画の実施、防災対策の実施
 
  • 2000年5月 日化協・JRCC安全表彰実施(毎年)
  • 2000年5月 「新労働安全衛生管理指針」発行、7月に説明会実施
  • 2001年1月 「化学物質安全対策配布用マニュアル」発行(中小企業総合事業団の委託)
  • 2001年1月 「化学物質排出量等算出マニュアル(化学工業編)」発行
  • 2001年2月 容器イエローカード(ラベル)への適用を目的として「緊急時応急措置指針」を発行(日化協)
  • 2002年6月 「安全表彰25年の歩み」発行
化学物質事前安全評価の実績
・事前評価の実施動機:

事前評価は、新規物質だけでなく、既存製品を含め幅広く実施され、日化協の「環境・安全に関する基本方針」に従い、取扱物質のハザード(爆発、火災、急性・慢性毒性など)を特定して、取扱者の健康及び環境への影響について評価を行なっています。
この評価は、リスク低減対策に有効なだけでなく、緊急時における素早い対応の準備にも役立ちます。

・事前評価の実施基準:

会員の97%が評価基準を保有しており、基準の対象及び根拠は下図の通りです。

事前評価の実施動機
事前評価基準の対象(複数回答)
事前評価基準の根拠(複数回答)

   
化学物質等安全データシート(MSDS)
・法規制によるMSDS配布の義務化

有害性のある物質について、MSDSの交付、取扱者への配布、周知等が義務付けられています。
  適用法規:化学物質管理促進法(PRTR法)
       労働安全衛生法
       毒物及び劇物取締法

・法指定物質以外への対応

法指定物質以外に製品、試作品、中間品や有害性の低い物質についてもMSDSを発行しています。

・MSDSの改訂内容

MSDSの改訂内容は法の改正、有害性情報の改訂等多岐にわたっています。

・MSDS改訂の動機

MSDSの改訂はデータの入手・変更、法規の新設・改訂が主要な動機となっています。

・MSDSの顧客への到達状況

80社の会員が顧客にMSDSが到達していることを把握しています。

把握内訳
80%以上到達 : 会員の65社が把握
50%以上到達 : 13社が把握
50%未満 : 2社が把握
法指定物質以外のMSDS対象物質
MSDSの顧客への到達状況
イエローカード等輸送中における安全配慮
・イエローカードとは

化学物質や高圧ガスの物流時の事故に備え、運搬自動車の運転手等が緊急時になすべきこと、消防・警察がなすべきことを記載した緊急連絡カードの通称です

・物流時の事故対応

会員の90%が緊急対応マニュアルを保有
 会員の85%が相互支援体制を保有

・緊急訓練の実施状況

会員の83%が事故緊急対応訓練を実施

緊急訓練の実施状況
事故時の相互支援対象物質
事故時の相互支援相手

  
 
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